佳子さまの充実した1年間をテレビ朝日社会部宮内庁担当でペルーにも同行取材した遠藤記者と共に振り返りながら、特に印象に残った“胸熱シーン”を掘り下げていく。
━━新型コロナウイルスの5類移行などもあり、佳子さまにとっては非常に忙しい1年だったのか?
「その通りだ。佳子様には日本各地の行事の主催者から『ぜひ佳子さまにおいでいただきたいと』という依頼が来る。佳子さまがいらっしゃると会場が華やかになるということで今年も全国各地を飛び回りっておられた」
━━特に印象に残った場面をいくつか教えてほしい。
「まずは、ダンス大会における『タオルを回されたシーン』をあげたい。佳子さまは7月に東京都渋谷区内で開かれた『第22回東京都障害者ダンス大会ドレミファダンスコンサート』に出席されたがB’zの『ultra soul』などの音楽に合わせてタオルを振ったり手拍子をされながら出演者らをたたえられた。ニコニコと笑顔でおられながら少し恥じらいが感じとれるのが印象的だった」
「次は『コロナ過渡期における3つのお口元』だ。3月に水戸の偕楽園で桜の植樹式に出席されたときのこと。3月というと新型コロナウイルスの感染者数は減ってきているもののまだ5類にはなっていない過渡期だ。そのため、案内の方の説明を受ける際にはマスクをつけられ、その後桜の植樹式の際には特に会話も交わさないという判断なのかマスクを取られた。
続いて水戸のろう学校を訪問された際、手話が大変お上手でいらっしゃる佳子さまは児童らとやり取りされる際に手の動きだけではなく口の動きも見えるようにと透明なマスクをつけられた。1日で2種類のマスク、そしてマスクを外されたお姿と3種類のお口元を見られることは非常に珍しい」
「次は『手作りの工作披露』だ。1月、日本テニス協会創立100周年記念式典に出席された際、自らが段ボールで作られた『テニピン』というラケットを披露され、小さくスイングされたのだが、会場も盛り上がっていた。おそらく、ご自身でラケットを作り、披露することをお決めになられたのでは」
━━赤いお洋服も印象的だが、普段衣装はどのように決めているのか?
「佳子さまは様々な行事の趣旨に合わせて衣装を選ばれている。先日の緑化推進のイベントでは緑のお洋服をお召しになられていた。取材をするこちらとしてもイベントごとにお洋服を予想する楽しみもある」
「続いては特定の場面ではないが、『大きなお手振り・拍手』をあげたい。佳子さまは本当にいつも一生懸命手を振られ、大きく拍手される。手を振る仕草や拍手は皇室の方それぞれで個性があるが、佳子さまの振る舞いから滲み出るお人柄は報道陣だけではなくその場にいる皆様にも伝わっている」
「次は『児童文学への深い愛情と誠実さ』だ。6月、産経児童出版文化賞贈賞式にご臨席されたときのこと。大賞など9作品と奨励賞1作品が選ばれたのだが、佳子さまは10作品すべてに対してコメントを寄せられた。例えば『川まつりの夜』という作品に対しては『私も幼いころ、家の近くの池で、ザリガニやカエルを飽きずに見つめていたことを思い出しながら読み進めました』と話された。『近くの池』とは赤坂御用地にある池と思われるが、個人的な体験も織り混ぜながら話される姿に私は胸が熱くなった。
女性皇族の皆さんは児童文学に対して熱い思いをお持ちの方は多く、特に上皇后の美智子さま、佳子さまのお母様にあたる紀子さまも強い関心をお持ちであり、佳子さまに受け継がれていると感じる」
「次は『貴重な4ショット』について伝えたい。9月、天皇、皇后両陛下と愛子さまが日本伝統工芸展を鑑賞されたのだが、日本工芸会の総裁を務めていらっしゃる佳子さまが出迎えられたのだ。担当者が一通り説明した後、天皇陛下が『何か付け加えることはありますか? 佳子ちゃん』と優しく呼びかけられた。というのも、ご覧になられていた小箱を総裁賞に選んだのは佳子さまだからだ。ご両家の交流はお住まいが皇居と赤坂御用地と離れており、かつコロナ禍によって頻繁に合うことがなくなっていた。そんな中で、この4ショットは非常に珍しい」
「最後は、『佳子さまの決め言葉』だ。佳子さまは様々な行事においてお言葉を述べられるが特にジェンダー平等を呼びかけるようなイベントにおける『誰もがより幅広い選択肢を持てる社会になることを、そしてこれらが当たり前の社会になることを心から願っております』というお言葉は繰り返し用いられていることからも強いお気持ちが現れている」
(ABEMA NEWS)