新春からうれしい“花まる”優勝だ。「大和コネクト証券 プロ野球 新春麻雀交流戦」が1月2日に放送され、プロ麻雀リーグ「Mリーグ」で昨シーズンまで赤坂ドリブンズでプレーした丸山奏子(最高位戦)が優勝した。プロ野球選手10人、Mリーグ関係者6人の計16人で行われたトーナメント戦で、丸山は時折、選手たちと雰囲気よく会話をしながら、肝心の麻雀では要所でしっかりアガリを決めて、さすがプロ雀士といった内容。Mリーガー時代は「まるこ」と呼ばれて愛された丸山が、大きな刺激を受けて「またMリーグの舞台に戻りたいと背中を押された」と、満点の笑顔をファンに届けた。
【映像】優勝し満面の笑みの丸山奏子(2時間7分10秒ごろ~)
久々に感じたMリーグスタジオの雰囲気と、真剣勝負の空気が、Mリーガーとして戦った時の興奮と緊張を思い出させた。静まり返った状態から始まった試合は、東1局1本場にリポーターの松本圭世がリーチ・一発・タンヤオ・平和・ドラの8000点(+300点、供託1000点)で先制。流局続きで重苦しい展開の中、丸山が動いたのは親番の東3局3本場だ。タンヤオ・赤・ドラの5800点ながら、積み棒に供託も加えると計1万400点の収入でトップ目に浮上した。
ところが試合は簡単に進まない。流局する中、松本に僅差で抜かれると、今度は侍ジャパンにも選ばれた西武・今井達也が勝負強さを見せて、親番の東4局1本場でリーチ・ツモ・タンヤオ・ドラの1万2000点(+300点、供託2000点)により、代わってトップ目に。南場は今井を丸山、松本が追うという展開になった。じわじわと追う丸山に逃げる今井。一騎打ちになったのは南3局だ。両者ともにテンパイを入れて、アガった方が優勝に前進するというポイントで、丸山は勝負強く対々和の3900点で再逆転。オーラスでも今井にわずか900点差まで迫られたが、最後は自らアガって決着をつけた。
プロ野球選手を交えての非公式戦ながら、勝負の世界に生きる者を相手にしての優勝には大きな価値がある。インタビューでは、予選とガラリと空気が変わった決勝に関して「話しかけちゃったのは、ちょっと緊張がほぐれたらいいなと。その後も声をかけるのも遠慮しちゃうぐらいピリッと空気が集中モードになっていたので、Mリーグで打っていた時の緊張感がありました」と、痺れる戦いの醍醐味を思い出した。コラボによる記念試合でも、選手として得られた経験も多かった「またMリーグの舞台に戻ってきたいなと背中を押されたような決勝戦になりました」と、過去にまだ例のないMリーグ復帰という大きな目標にも、よりやる気が出た。競技は違うがプロアスリートと触れ合った経験は、丸山にとって実に大きかった。次に「花まる」を出すのはどんな大舞台か。
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆大和コネクト証券 プロ野球 新春麻雀交流戦 現役プロ野球選手10人とMリーグの実況、解説ら6人が参加のトーナメント。予選A~D卓からトップの1人が勝ち上がり決勝卓に進み優勝を決める。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)