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【映像】チーム北海道・東北に熱い気持ちを込める屋敷監督

 北国から“天下統一”へ、ロードマップはもう描いている。全国を8ブロックに分けた団体戦「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」で、『北海道・東北』を率いる屋敷伸之九段(51)がチームの構想を語った。広大なエリアながら、エントリー棋士は15人。1月6日に放送される監督会議では、大会出場棋士にどんなメンバーを選出するのか。

【映像】チーム北海道・東北に熱い気持ちを込める屋敷監督

 8地区で最大のエリアを担当する屋敷九段だが、「昔から将棋熱が高いところ」とファンの存在が誇りとなっている。そんな監督の元には、14人の棋士が集結した。決して数は多くないものの、「個性が強く、地域に馴染んでいて普及に熱心な棋士が多い」。いよいよ始まる戦いに向けて、「粘り強く、熱い戦いができる棋士が揃っていると思います。地域と一体になって大会を盛り上げていきたい」と頂点へ駆け上がる準備を整えているようだ。

 北海道・東北の地域チームには屋敷監督を含め、島朗九段、広瀬章人九段とタイトル経験者が名を連ねるほか、行方尚史九段、中川大輔八段ら実力者も在籍。若手枠からは岡部怜央四段、小山怜央四段にも注目が集まっている。屋敷監督は、「北海道と東北6県なので、どう選ぶのかというのは難しいところ。もちろん全県から選びたいんですけどそれだと物理的人数が足りなくなるので、どうにかうまくバランスをとってメンバーを考えていきたい」と朗かな笑顔を浮かべた。

 自軍はもちろん、他の7地区も精鋭揃いだ。「正直言ってどこの地域も強いので何とも言えないですけど…」という屋敷九段だが、「チーム九州とは似たような感じで見られるかなと思います」と最も遠い九州地区に思いを重ねている。「勝ち負けは当然つくんですけど、北海道・東北だけではなくて、そうやって全国のファンとともに地域対抗戦が盛り上がっていければいい」と全国レベルでの将棋熱アップに期待を寄せている。

 チームとしての目標は「もちろん優勝」。しかし、その道のりが厳しいことは誰よりも知っている。「一戦一戦と戦っていく。北海道・東北を盛り上げていくのもそうですけど、この地域対抗戦が盛り上がっていくように、何とか自分自身も貢献できればとは思ってますね」。着実な歩みは、必ず勝利へとつながっている。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合には監督とチームから選ばれた出場登録棋士の4人の計5人が参加可能。試合は5本先取の九番勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は1試合以上出場する「先発棋士」と、チームが3敗してから途中交代できる「控え棋士」に分かれ、勝った棋士は次局にも出場する。先発棋士は1人目から順に3人目まで出場し、また1人目に戻る。途中交代し試合を離れた棋士の再出場は不可。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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【映像】チーム北海道・東北、小樽での「地域会」の様子
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