【プレミアリーグ】ウェストハム0-0ブライトン(日本時間1月3日/ロンドン・スタジアム)
「支え手」という判断だったのだろうか。ブライトンvsウェストハムの試合で起きた疑惑の判定が物議をかもしている。ブライトンのヒンシェルウッドが右サイドからクロスを上げると、これがウェストハムのエメルソンの手に当たった。しかし、サミュエル・バロット主審はノーホイッスル。ブライトンがPK獲得かと思われただけに、このシーンについて視聴者からは疑問の声が上がっている。
問題のシーンは、ゴールレスで迎えた52分に起きた。ブライトンの攻撃、ジョアン・ペドロが中央でドリブルし、右サイドへパスを送る。ボールを受けたヒンシェルウッドが縦に仕掛け、ゴール前へグラウンダーのクロス。マイナスにおり返した次の瞬間、ウェストハムのエメルソンがこれを阻止しようとスライディングしたが、滑り込んだ際に体を支えた手に当たり、ボールは手と体をすり抜けた。
このシーンでエメルソンの手に当たった位置がペナルティエリア内だったため、PK獲得かと思われた。ブライトンの選手たちはハンドを猛アピールもプレーは続行。しばらくの間途切れることなく試合が続けられ、最終的にVARと交信した結果、ノーハンドの判定となった。
争点は、スライディングの支え手に当たったからハンドではないかどうか。これには解説の安田理大氏も「このハンドの解釈は毎年変わる。でもハンドはハンドやろと思うんですけどね」と、明らかに手に当たっているだけに判定を疑問視するコメントを残した。スライディングの体勢を支える手に当たったものは、ハンドにならないとされることもあるがケースバイケース。主審の主観が大きく左右されることが多い。
これには視聴者も「ハンドいまいちわからん」「わりと不自然だけどな」「ルールが曖昧でわかんねえ。審判の主観やろ」とはっきりしない基準に困惑する声が上がった。試合は結局スコアレスドローに終わり、後味の悪い結果となった。もしもハンドの判定が下されていれば、大きく試合を左右していたかもしれない。
(ABEMA/プレミアリーグ)