【WWE】RAW（1月8日・日本時間9日／ポートランド）
昨年から因縁が続く中邑真輔とコーディ・ローデスが反則裁定なしのストリートファイトマッチで激突。これまでコーディを恐怖のどん底に叩き落してきた中邑のレッドミスト（毒霧）が不発に終わり、コーディのクロスローズの前に散った。
前回「RAW」で中邑とコーディが互いに遺恨終結を宣言し、いよいよ今大会で最終決戦を迎えた。これまで幾度となく挑発＆乱闘を繰り返してきた両者は試合前からヒートアップし、インタビューを受けるコーディを中邑が襲撃。そのまま大乱闘に発展して収拾がつかず、急きょ反則裁定なしのストリートファイトマッチで行われた。
試合が始まると2人はすぐさま場外へ雪崩れ込み、コーディが中邑を花道横のバリケード（柵）やステップ（階段）に叩きつける。中邑がリング下から竹刀を持ち込んでコーディを滅多打ちにし、コーディも中邑から竹刀を奪い取って中邑を殴りつける報復行為に出た。
ここから目まぐるしく攻守が入れ替わる。コーディが場外でリング下からテーブルを持ち出すと、中邑はコーディにヌンチャク攻撃。WWE世界ヘビー級王者セス・ロリンズとのラストマン・スタンディング戦でも見せた巧みなヌンチャク捌きでコーディを痛めつける。さらにイスを手に取ったコーディに中邑がレッドミスト（毒霧）を発射。過去に何度も中邑の毒霧を浴びてきたコーディもギリギリのところでそれをかわした。
試合終盤になると中邑とコーディはリング内で真っ向から殴り合い。中邑がヘッドバットでコーディの動きを止めて、コーディをテーブルに寝かせてコーナーからダブルニードロップを投下。悶絶するコーディを横目に、中邑はニヤニヤと笑いながら2台目のテーブルをコーナーに設置し、立ち上がったコーディにセカンドロープからのジャンピングニーを叩き込む。
コーディも続く中邑のキンシャサをスーパーキックで迎撃して、ペティグリーとコーディカッターで畳みかける。なんとかロープに足を伸ばした中邑はクロスローズを切り返して丸め込むと、ヒールキックをコーディの顔面に突き刺す。トドメのキンシャサを狙う中邑だったが、これがまさかのテーブルに誤爆。すかさずコーディが必殺のクロスローズを決めて、中邑から3カウントを奪った。
因縁の一戦はコーディが勝利し、両者の遺恨は一応の終結となった。しかし今月のプレミアム・ライブイベント（PLE）大会「ROYAL RUMBLE」のロイヤルランブル戦に中邑とコーディは揃ってエントリーしており、そこで再び相対する可能性は高い。ロイヤルランブル戦で両者にどんな絡みが生まれるのか。まだまだこの2人からは目が離せなさそうだ。
他にもロイヤルランブル戦を前に、約10年ぶりにWWE復帰を果たし「RAW」所属となったCMパンクとドリュー・マッキンタイアが舌戦を展開すれば、先週「RAW」でベッキー・リンチとの遺恨マッチに勝利したナイア・ジャックスはWWE女子世界王者リア・リプリーに宣戦布告。ロイヤルランブル戦は中邑VSコーディ以外にも多くの火種を含んだ危険な戦いになってきた。
