【WWE】RAW(1月8日・日本時間9日/ポートランド)
ここ数カ月“グレート・ムタ直伝”の毒霧をトラウマのように喰らってきたレスラーが見せた俊敏な回避が生んだ悲劇。レッドミストを顔面いっぱいに浴びて悶絶したスタッフの惨状を見かねた選手が「ヘルプ、ヘルプ!」と大声で助けを呼ぶなど場内が騒然となる一幕があった。
2023年の越年抗争となった中邑真輔とコーディー・ローデスがシングルで対決。リング内外問わず乱闘が繰り返され、もはや制御不能となった両者に“何でもあり”のストリートファイト・ルールが適用された。試合は序盤から中邑がほうき、竹刀、ヌンチャクと凶器を使って暴れ放題の展開に。
すると試合中盤、とんでもない災難発生。場外での攻防、バリケード上から中邑がヌンチャク攻撃をコーディに仕掛ける。これをコーディはボディへのパンチで回避。ここで椅子を用意したコーディに、それまで傷んだフリをしていた中邑がレッドミスト(毒霧)を噴射。しかしコーディはこれを紙一重でかわした。
次の瞬間、悲劇が…。赤い霧はタイムキーパーの顔面を直撃。「やっちまった」「関係ない人に」「かわいそう」「誤爆」「気の毒」と同情の声が殺到する中、近寄ったコーディが「オマエ大丈夫か?」と声をかけるがタイムキーパーは真っ赤な顔面を押さえて大悶絶。その様子を見たコーディが「ヘルプ、ヘルプ!」と大声で助けを呼んだ。
その後、隙が生まれたコーディもパイプ椅子で中邑に滅多打ちにされ、踏んだり蹴ったり。衝撃の毒霧誤爆のリプレイでは、タイムキーパーが運悪く顔を前に差し出すように至近距離からミストを顔面全体でキャッチ。見事な受けっぷりに「綺麗にいったなぁ…」「受けに行くスタッフw」「誤爆というより受けに行ってる」といった指摘も聞かれた。
試合は、中邑がセッティングしたテーブルへの自爆を誘ったコーディが最後はクローズローズを決めてカウントスリーを奪取。因縁の対決に終止符というには紙一重の大接戦。今月末の『ロイヤルランブル』など両者が再びぶつかる機会はまだ続きそうだ。(ABEMA/WWE『RAW』)