将棋の藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)が1月14日、朝日杯将棋オープン戦の本戦トーナメント2回戦で増田康宏七段(26)と午後2時から対局を開始した。振り駒の結果、先手は藤井竜王・名人に決定。本局の勝者は、2月10日に東京都千代田区の「有楽町朝日ホール」で予定されている準決勝に進出する。
藤井竜王・名人は、2016年10月に四段昇段。第36期竜王(1組以上:3期)、第81期名人(A級以上:2期)。2023年は、史上初の全八冠の独占を達成するなど飛躍の年に。現在は八冠の一角で3連覇を目指す王将戦七番勝負に臨んでいる。午前中に行われた1回戦では斎藤慎太郎八段(30)に勝利。昨年に続く連覇で5度目の優勝を目指す。
増田七段は、2014年10月に四段昇段。竜王戦2組、順位戦B級1組。2016・17年の新人王戦で優勝を飾った。本棋戦は9期目の出場で、昨年のベスト8が最高成績。午前10時から行われた初戦では、及川拓馬七段(36)を破った。
両者の公式戦対戦は全5局で、藤井竜王・名人の4勝1敗。対戦は昨年の朝日杯本戦2回戦以来1年ぶりとなる。前回は手に汗握る大接戦となり、藤井竜王・名人が大逆転勝利。屈指の激戦は2022年度の第50回将棋大賞「名局賞特別賞」にも選ばれた。対局を前に、藤井竜王・名人は「昨年の対局でも増田七段の強さを感じたので、しっかり集中して対局に臨みたい」、増田七段は「昨年は惜しいところまで行ったが敗れてしまった。今年は自分の力も付いたと思うので勝負したい」と意気込みを語った。
将棋ファン大注目の一戦を制し、“有楽町行き”を決めるのはどちらか。持ち時間は各40分。振り駒の結果、先手は藤井竜王・名人に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。前年の第16回優勝者は藤井聡太竜王・名人。
(ABEMA/将棋チャンネルより)