<大相撲一月場所>◇二日目◇15日◇東京・両国国技館
新入幕の前頭十五枚目・大の里(二所ノ関)が、前頭十四枚目・琴勝峰(佐渡ヶ嶽)を押し倒しで下して初日から2連勝を飾った。相手を圧倒する完勝ぶりに、ファンも「これは強い、フィジカルお化け」「圧力が違う」と驚きの声を上げた。
2年連続でアマチュア横綱に輝いた経歴を持ち、初土俵から所要4場所のスピードで幕内昇進を果たした大の里。“規格外の大器”とも呼ばれる大の里は石川県津幡町出身の23歳で、能登半島地震で被災した故郷の思いを背負って新入幕の一月場所に臨み、初日から白星の好発進を切っていた。
二日目に対戦したのは琴勝峰。先場所では本割、優勝決定戦と2度続けて敗れ、十両優勝を逃すことになった因縁の相手だ。
取組前、ABEMAで解説を務めた元横綱・大乃国の芝田山親方は「ようやく幕内で、どんな活躍を見せるのか。非常に楽しみ」と大の里に期待しつつ、「昨日は少し消極的な相撲になりました」「(快進撃の予感は)まだ今日の相撲を見ないとわからない」と話していた。
しかし消極的にも見えた初日からは一転、琴勝峰との一番では、立ち合い踏み込まれるも下がらないで前に出る攻めを展開。力強く前進し続け、最後は土俵際で相手を吹き飛ばすように押し倒しを決めた。雪辱を果たした大の里は初日から2連勝。一方、敗れた琴勝峰は1敗目を喫した。
前に出る相撲で圧倒した大の里の取組に、芝田山親方も「今日はよかった」と称賛。続けて「立ち合い琴勝峰が踏み込みました。大の里は一歩後退しましたけど、そこから持ち直して、右を差して左はハズ。強い相撲の一番でした」と語った。
さらに、幕内前半戦終了後にあらためて取組を振り返ると、芝田山親方は「大の里は、立ち合いから踏み込んで自分の形になって相手に何もさせない、という取り口の相撲をこれからは見せてほしい」と今後の活躍に期待。相手を圧倒できる力があるか聞かれると「それは十分あると思います」と太鼓判を押していた。
大の里の規格外の強さに、ファンからは「すごい新人があらわれたな」「これは強い、フィジカルお化け」「圧力が違う」「まだ天井知らずか」「貫禄ありすぎw」と驚きや感嘆の声が殺到。故郷の思いを背負って取組に臨む姿に「石川県民が応援してるよ」といったコメントも寄せられていた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)
■Pick Up
・キー局全落ち!“下剋上”西澤由夏アナの「意外すぎる人生」
・現役女子高生の「リアルすぎる日常」をのぞき見
・スポーツコンテンツに適したの“ライブ特化型広告”って何?