将棋の叡王戦本戦トーナメント1回戦が1月17日に行われ、前期挑戦者の菅井竜也八段(31)が松尾歩八段(43)に勝利した。菅井八段はベスト8に進出。次戦では丸山忠久九段(53)ー青嶋未来六段(28)戦の勝者と対戦する。
振り飛車のスペシャリスト・菅井八段が、再びの挑戦権獲得に向けて前進した。注目の今期初戦は、段位別予選の八段戦を突破した松尾八段との対戦に。先手の菅井八段が中飛車に構えると、後手の松尾八段も角交換から向かい飛車に振り、相振り飛車へと進行した。
じりじりとした中盤戦では、穴熊に組んだ松尾八段がやや指しやすい展開に。快調な捌きを見せ、リードを押し広げていった。しかし、菅井八段も簡単には倒れず正確な受けの技術で押し戻すと、敵陣への角の打ち込みで流れを引き戻して逆転。松尾八段はその後も強く攻め続けたものの、最後は菅井八段が厳しい攻めから押し切って勝利を手にした。
この結果、菅井八段が2回戦に進出。2期連続挑戦に向けて前進を遂げた。次戦では準決勝進出をかけ、丸山九段ー青嶋六段戦の勝者と対戦する。
(ABEMA/将棋チャンネルより)