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【映像】菅原由勢、ドイツ戦アシストの舞台裏

 日本代表の右サイドバックとして躍動する菅原由勢が、『ABEMAスポーツタイム』でサイドバック、オランダリーグ経験者、名古屋グランパスの先輩・後輩など共通点の多い安田理大氏との対談企画に出演した。

【映像】菅原由勢、ドイツ戦アシストの舞台裏

 収録後の独占取材では、2023年に発足した第二次森保ジャパンが挑戦中の『偽のサイドバック』について激白している。偽のサイドバックとは、本来はアウトサイドを主戦場とするサイドバックが攻撃時に中盤センターでMF的に振る舞う戦術。欧州クラブシーンではここ10年ほどで一気にトレンドとなり、日本代表もついに取り入れ始めた。

「コーチから提案があって、(2023年の)3月から偽のサイドバックの取り組みが始まりました。最初はどのタイミングで中央に入るのか、中央の選手たちとどう関わるのか、自分の中で基準を作るのが難しくて。だからチームとしてちょっと混乱はあったし、難しさはありました。でも、その3月の2試合で、コーチ陣と選手の間で『もっとこうしたほうが良いよね』など前向きな意見が出たんですよね。それが今のサッカーに繋がっているし、あそこでトライしたことが重要だったと思います」

 とはいえ、偽のサイドバックは決して簡単なタスクではない。守備時はアウトゾーン、攻撃時は中央ゾーンでプレーするため体力とポジショニング、そして何よりもタイミングが問われる。菅原自身も「めっちゃ難しい。勘弁してくれよと思うこともありましたよ(笑)」と難易度の高さを認めた。それでも、前向きに挑戦しているという。

「日本代表の試合を観たのか、最近はクラブ(AZ)でも偽のサイドバック的な動きを求められるようになりました。でも、すごく面白い。関わるタイミングもポジショニングも学びだらけです。偽のサイドバックは、(攻撃時に)ボランチの1人してプレーするくらいの感覚を持ったほうがいいなと最近は思っています」

 重要なのは取捨選択だという。「なぜ偽のサイドバックをやるのか、それをやることによって自分達にどんな利益があるのか、をやっぱり考えなきゃいけない。それと、毎試合やることが正解ではない。その判断が大事だし、今の日本代表はそれが上手くできていると思います」と相手と展開によって、偽のサイドバック戦術を運用していることを明かした。

「めっちゃ難しいですけど、面白いし、自分の成長に繋がっている実感もある」

 偽のサイドバックについてそう語った菅原は、ワールドカップ優勝を目指す日本代表にとって間違いなく戦術面のキーマンの1人と言えるだろう。昨年9月のドイツ戦では見事なクロスで先制点をアシストした右SBの活躍に今後も期待したい。

(ABEMAスポーツタイム)
 

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