元GLORY王者と打撃戦とのミックスルールに柔道王・秋山成勲が撃沈。MMAファイターへの「クリンチ禁止」というルールにファンから疑問の声もあがった。
1月28日東京・有明アリーナで開催されたONE Championship「ONE 165: Superlek vs. Takeru」で、秋山成勲とニキー・ホルツケンがミックスルールで対戦。打撃ルールの1ラウンドにホルツケンが秋山から2つのダウンを奪いKO勝利を収めた。
1、2ラウンドはオープンフィンガーグローブによるボクシング、残りのラウンドはMMAと秋山にとって明らかに不利なルール。キックとボクシングで王者経験のあるホルツケンを相手に1ラウンドを凌ぐことができるかが焦点となっていた。
1ラウンド、ゴングとともにサークリングをしながらホルツケンのパンチに適応しようと試みる秋山。しかし、開始1分でレフェリーの「クリンチ禁止」の声に気を取られた離れ際に右フックを被弾して崩れ落ち最初のダウン。
なんとか立ち上がるが、さらにワンツーで右を打ち下ろされると崩れ落ちる。何とか気持ちで立ち上がった秋山だが、試合には復帰できず。レフェリーがゴングを要求した。
最初のダウンの場面では「止めろ」「レフェリー止めろよ」とダメージを心配する声があがったが、試合が止まると「ルールに慣れる前に終わってしまった」「クリンチ禁止なんて聞いたことがない」と秋山への同情的な声も聞かれた。
KOシーンではコンパクトなホルツケンの右がアゴを捉え、2発目はボディショットから右テンプルにぐさり。ABEMAゲスト解説の魔裟斗も「ボディも効いたな…アバラもいっちゃったようなパンチ」と絶句。敗因について「（秋山選手が）1年間スパーリングをしてないとパンチが見えない」と長いブランクを指摘。「よく短期間で上がった男気は尊敬に値する」と急遽決定した試合に臨んだ秋山を称賛していた。
