【写真・画像】 1枚目
【映像】包帯とアイシング“ぐるぐる巻き”で病院へ直行する武尊

 元K-1三階級王者の武尊(team VASILEUS)が、ONEデビュー戦でONEキックボクシング世界フライ級王者スーパーレック・キアトモー9とのタイトルマッチに臨み、無念の判定負け。試合後のマイクで人目をはばからず号泣した武尊は直後、左足に包帯とアイシングをぐるぐる巻きの痛々しい姿で車椅子に乗り、病院へ直行した。その直前、失意の武尊を直撃すると「悔いはない」「これ以上見せれない」と嗚咽。そんな武尊の姿にファンからは「本当感動したよ」「めっちゃ勇気もらった」「心からありがとう」など、感謝と激励の声が続々寄せられている。

【映像】包帯とアイシング“ぐるぐる巻き”で病院へ直行する武尊

 28日、“世界最高峰の格闘技イベント”ONE Championshipの約4年ぶりとなる日本大会「ONE 165: Superlek vs. Takeru」が東京・有明アリーナで行われ、メインイベントで登場した武尊は、善戦及ばずに判定負けを喫した。

 試合は1ラウンド、ゴングとともに武尊が左右のインローを蹴りながら距離を取る静かな立ち上がり。対するスーパーレックはミドル、前蹴り、強いローと多彩な蹴りで譲らない。

 2ラウンド、右ストレートを軸に一気に距離を詰めるスーパーレック。“キッキングマシーン”の異名どおり、王者の鋭く強い右ローが武尊を襲う。すると、武尊の左足がみるみる変色。ダメージの大きさがうかがえたが、武尊は前に出て反撃を開始。ラウンド終了間際にはスーパーレックをコーナーに追い詰め、ワンツーで勝負に出る一幕も。

 3ラウンド、スーパーレックは徹底して左足へのロー攻撃。しかし武尊は、ボディへの連打でスーパーレックを削る。王者に失速の色が見え、もう少しでダウンか…というところまで迫るが、王者が劣勢に怯むことなくローで反撃。気持ちの強さをうかがわせる。

 4ラウンドを経て最終5ラウンド、武尊の笑顔に呼応するようにスーパーレックも笑顔。ただ、笑顔とは裏腹にスーパーレックは強烈なローやテンカオを武尊に当て続け、武尊に決定的な流れを渡さなかった。

 判定は3-0でスーパーレックの勝利。これでタイトル防衛となったが、最強王者を相手に真っ向勝負の大接戦を演じた武尊に勝ったスーパーレックも「彼は世界一根性のある選手」と敗者を讃えた。


 試合後のマイクで「今日会場に集まってくれるみんなにパワーを与えたかったんですけど、そのために今できる限界ギリギリのところまでやりました。絶対に勝って、みんなに武尊についてきてよかったって思ってもらいたくて…死ぬ気で頑張ってきたんですけど、今ホント、地震とかいろんなことあって、つらい思い、苦しい思いしてる人たちに、僕が命懸けで戦って頑張ってればいいことがあるって見せたかったんですけど、いま、ぼくができる限界はここまで。これ以上、僕はもう体を作れません」と本音を明かした武尊。その直後、会見場には姿を現さずに病院へ直行した。

 車椅子に乗り、病院へ向かう武尊を直撃すると「本当に僕が今できる限界までやったんで…今回は」と涙で声を詰まらせ「悔いはないです」。さらに「応援してくれた皆さんには勝つところを見せられなくて申し訳ないし…でも、僕が今、命懸けでできる全てやったんで…もうこれ以上、見せれません」と涙、涙。

 そんな武尊の様子にファンからは「本当感動したよ」「めっちゃ勇気もらった」「心からありがとう」「感謝しかない」「武尊は本物」など、数々の感謝と激励の声が続々と寄せられている。

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