【ブンデスリーガ】アウグスブルク2-3バイエルン(日本時間1月27日/WWKアレーナ)
急造バックラインによる痛恨のエラーだった。バイエルンはキム・ミンジェとウパメカノという今季のレギュラーCBを欠く中で、デ・リフトとダイアーを先発起用した。しかし、開始5分にデ・リフトがロングボールを手で処理してしまう凡ミスを犯し、あわやPKという危険な位置で相手にFKを与えてしまった。
スコアレスで迎えた5分、アウクスブルクはバイエルンの最終ラインを目がけてロングボールを蹴った。
落下地点に入ったマタイス・デ・リフトが問題なくクリアできたかと思われたが、背走しながらの対応だった影響もあってボールを見失った様子。すると、右腕にボールが直撃し、主審はハンドのジャッジを下した。
それもペナルティエリアのライン近辺でのハンドだったためPK疑惑が浮上。しかし、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の判定の結果、エリアの外でのハンドとなり、アウクスブルクにFKのチャンスが与えられた。
ABEMAで実況を務めた風間八宏氏は「バイエルンは立ち上がり、前と後ろが分かれている」とコメント。チームとしての守備が整っていないと指摘した。
バイエルンの最終ラインに問題があるのは仕方ないのかもしれない。今季前半戦で最も多く起用されたキム・ミンジェとダヨ・ウパメカノのコンビは、前者はアジアカップで離脱中で後者は前節に負傷を負った。右SBもノゼア・マズラウィが昨年末に怪我を負い、代役として出場していたコンラート・ライマーも前節負傷してしまった。
その影響で、今節のCBはマタイス・デ・リフトとエリック・ダイアーという3番手と4番手の組み合わせとなり、右SBには本職が左SBのラファエル・ゲレイロが起用された。これだけ離脱者がいる中では統率が取れていないのは無理もない。離脱者の早めの帰還を待ちたいところだ。
(ABEMA/ブンデスリーガ)