【WRC】ラリー・モンテカルロ(1月27日/デイ3)
世界ラリー選手権(WRC)の開幕戦『ラリー・モンテカルロ』で、フォード(フォード・プーマ・ラリー1)のグレゴワール・ミュンスターが、あわや大事故のアクシデントに遭遇した。
アクシデントが起きたのはSS(スペシャルステージ)12。午前中に行われたSS9と同区間となる峠を駆け抜けるタイトなコース。2番目スタートのミュンスターは、右側に崖下が見える6.3キロ地点の左コーナーを抜けたところで、マシンのリアを滑らせてガードレールに接触。車体が傾き脱輪した状態で動けなくなってしまう。
これにはドライバーのミュンスターはもちろん、助手席に座るコ・ドライバーも青ざめた。なにせ車体は今にも崖下に落ちそうな状態で右側ドアも開かない。まずはミュンスターが左側のドアを開けて脱出すると、続いてコ・ドライバーも命からがら左側のドアから脱出。5分おきにスタートしてくる後続のマシンに状況を伝えようとコーナー手前まで走っている。
このデイ3は、合計6つのSS(スペシャル・ステージ)が行われ、せわしく曲がり続ける峠道が連なった難易度の高いコースだ。特に下りのセクションは時間帯によって非常に滑りやすくなっており、ベテランドライバーでも手が抜けないステージ。
幸いにも、ガードレールに引っかかったマシンが崖下へ転がり落ちてしまうことはなく、後方のマシンが二次災害に遭うこともなかった。また、この日のステージはリタイアとなってしまったものの、乗員2人は怪我なく無事に1日を終えた。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)