【ブンデスリーガ】アウクスブルク2-3バイエルン(日本時間1月27日/WWKアレーナ)
バイエルンの守備の不安定さが露呈した。現在、最終ラインに負傷者が続出しているトゥヘル監督率いるチームは守備に大きな不安を抱えており、その懸念がこの試合でも明らかとなった。失点シーンではクロスに対してのマークが甘く、簡単にゴールを許すと、ファンからは「流石にフリーにしすぎ」と怒りの声が飛び交った。
アウクスブルクが0-2と追いかける展開で迎えた52分、右サイドでフリーだったDFケヴィン・ムバブがドリブルで運んでからボックス内に鋭いクロスを上げると、これをFWエルメディン・デミロヴィッチがヘディングで合わせてゴールを奪った。
アウクスブルクの攻撃が見事だったことは間違いないが、一方でバイエルンの守備に問題があったのも事実。ボックス内でのマークが甘く、ストライカーのハリー・ケインが2人のアウクスブルクの選手を見るような形になってしまっていた。この隙を突かれて、デミロヴィッチにゴールを許している。
ABEMAで解説を務めた風間八宏氏は「やっぱり空いてますからねえ。少し(ムバブが)前にボールを運んだ時に、グッとバイエルンのDFが下がりましたよね。(アウクスブルクは)そのちょっとしたところを見逃さなかったですよね」とバイエルンのDFラインの対応を指摘しつつ、そこを見逃さなかったアウクスブルクの攻撃を称賛していた。
このゴールを見たABEMA視聴者からは「マーク浮すぎ」「フリー」「流石にフリーにしすぎ」と守備の不安定さを心配する声や怒りの声が多く寄せられた。
バイエルンはミッドウィークに行われたウニオン・ベルリン戦でコンラート・ライマーとダヨ・ウパメカノ、ヨシュア・キミッヒが怪我を負い、最終ラインに大きな問題を抱えている。CBのキム・ミンジェもアジアカップに出場中で、右SBノゼア・マズラウィも昨年末から起用できない状況にある。
そのため今節は新加入のエリック・ダイアーと怪我明けのマタイス・デ・リフトのCBコンビに、本職左SBのラファエル・ゲレイロを右SBで起用せざるを得ない状況に。この急造バックラインでは連係面も疎かになることは容易に想像できる。
この試合の翌日にガラタサライから即戦力の右SBサシャ・ボエを獲得できたのは、怪我人続出の緊急事態においてとても重要な取引となった。トーマス・トゥヘル監督はボエを含む現戦力で課題の守備を整えることができるだろうか。
(ABEMA/ブンデスリーガ)