【映像】山崎八段が「絶対にやらない」と言った手がすぐに出た瞬間
【映像】山崎八段が「絶対にやらない」と言った手がすぐに出た瞬間

 これはコントか、それともフラグか。言った言葉がすぐに実現するシーンに、将棋ファンも大笑いだった。日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」予選Aリーグ1回戦・第2試合、北海道・東北 対 中国・四国が1月27日に放送された。この第3局で中国・四国の菅井竜也八段(31)が決断の一手を指す前に監督の山崎隆之八段(42)が「絶対にやらないと思いますよ」と発言。まさにその手を直後に菅井八段が指したことで、山崎八段が「やった!?」と目を丸くする爆笑シーンが誕生した。

【映像】山崎八段が「絶対にやらない」と言った手がすぐに出た瞬間

 スコア1-1で迎えた第3局は菅井八段と、北海道・東北の広瀬章人九段(37)が対戦。先手の広瀬九段が居飛車・穴熊、後手の菅井八段が三間飛車・穴熊と、対抗形の相穴熊とじっくりと固め合っての力勝負で進んでいた。菅井八段にとっては、タイトル戦でも指したことがある展開だっただけに決断よく指し進めていたが、まだ序盤の44手目を迎えた菅井八段が、どこから手を作っていくか注目の場面を迎えた。

 ここで控室の山崎八段が「この時に何指すんだろう。△6五歩をスタンバってるか」とこぼすと、これを聞いていた糸谷哲郎八段(35)がすぐに「△2四歩が並ですか」とポツリ。すると驚いたように山崎八段は「△2四歩ですか!?絶対にやらないと思いますよ、この時間で」と、超早指し戦という環境下では、難解な手順は選ばないだろうと語っていた。

 ところが、この言葉を聞いていたかのように、菅井八段の右手がスッと伸びて△2四歩を選択。山崎八段もたまらず「やった!?」と目を丸くすると、横に座っていた菅井八段の弟弟子・藤本渚四段(18)も「いやー、やりましたね」と絶句していた。

 「絶対にやらない」と断言した直後に指されるという、抜群のタイミングに笑いのツボを刺激されたファンも多かったようで「やった…!」「見事なフラグ回収」「絶対やらないとはw」という反響が溢れていた。

◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合には監督とチームから選ばれた出場登録棋士の4人の計5人が参加可能。試合は5本先取の九番勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は1試合以上出場する「先発棋士」と、チームが3敗してから途中交代できる「控え棋士」に分かれ、勝った棋士は次局にも出場する。先発棋士は1人目から順に3人目まで出場し、また1人目に戻る。途中交代し試合を離れた棋士の再出場は不可。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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