“兄弟”ならでは!?ラフなコミュニケーションにファンが注目した。日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」予選Aリーグ1回戦・第2試合、北海道・東北VS中国・四国が1月27日に放送された。3連勝でチーム中国・四国をけん引する菅井竜也八段(31)は、やや疲労の表情を見せつつも第5局へ。同じ作戦会議室にいる弟弟子・藤本渚四段(18)に「『頑張れよ!』で(笑)」とエールを“強要”する場面に、ファンは爆笑の様子だった。
チーム中国・四国で先陣を切ったのは現役最年少棋士の藤本四段。相手チームの小山怜央四段(30)に黒星を喫したものの、第2局からは同じ井上慶太九段(60)門下の兄弟子・菅井八段が出陣し、圧巻の3連勝を飾った。
菅井八段と言えば、昨年の「ABEMAトーナメント2023」でチームメイトの船江恒平六段(36)、西川和宏六段(37)を前にして見せた弾けるような笑顔とやんちゃなキャラクターが強く印象に残るファンも多い。しかし、今回は自身の弟弟子と同チームとあり“兄貴分”としてのふるまいを見せる場面も。チームメイトの対局を共に見守るシーンでは「この将棋は最新形なの?」と話題を振るなど、かわいい弟弟子を気に掛ける様子も見られた。
しかし同門とは言え、藤本四段から見れば菅井八段は現在の将棋界を代表するトップ棋士。連投連勝し次なる対局に向かう菅井八段へのエールのコメントを求められると、何と声をかけて良いか戸惑い苦笑いを浮かべるしかなかった。すると菅井八段は弟弟子の方を振り返り、「『頑張れよ!』で(笑)」と応援を要請する無茶ぶり。藤本四段は恐縮しきりの表情で両手をぶんぶん振り、「応援しています」と小さな声でエールを送っていた。
兄弟弟子ならではのラフなやり取りに、ファンは爆笑。なかなか見ることのできない表情とあり、「圧w」「無茶ぶり」「弟ビビってるやんw」「うう渚くんがかわいすぎる」「面白いコンビじゃないか」「兄弟子感かわいいw」と多くの声が寄せられていた。
第5局は、菅井八段が北海道・東北の小山四段に敗れたものの、第6・7局を任された糸谷哲郎八段(35)が2連勝で勝負を決め、チーム中国・四国は通算5勝2敗で予選決勝へと駒を進めた。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合には監督とチームから選ばれた出場登録棋士の4人の計5人が参加可能。試合は5本先取の九番勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は1試合以上出場する「先発棋士」と、チームが3敗してから途中交代できる「控え棋士」に分かれ、勝った棋士は次局にも出場する。先発棋士は1人目から順に3人目まで出場し、また1人目に戻る。途中交代し試合を離れた棋士の再出場は不可。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)