レディー・ガガにも認められた4オクターブの歌声を持つKIMIKA(29)が、オーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』でハイトーンボイスを披露。ハイレベルな技術と気持ちのこもったパフォーマンスで、観客の心を震わせた。
【映像】泣き出す人が続出!超人的なハイトーンボイス(41分頃~)
日韓共同で新たな歌姫を発掘するオーディション番組『トロット・ガールズ・ジャパン』#8が、2月2日(金)夜6時よりABEMAにて放送された。
『トロット・ガールズ・ジャパン』とは
『トロット・ガールズ・ジャパン』は、韓国で絶大な人気を誇る音楽ジャンル「トロット」をテーマに、新たな日本の歌姫を発掘する国内初のオーディション番組。「トロット」は日本で言う“懐メロ“のイメージに近く、オーディションの出場者たちは昭和から平成にかけての名曲を歌唱する。出場者の年齢は12歳から50歳までと幅広く、事前審査を通過した54組57名が予選に参加。優勝を勝ち取った者には賞金1000万円(+追加賞金)が授与される。
本戦3次に駒を進めた20人の出場者たちが挑むのは、ディナーショー風のパフォーマンスを披露する「ディナーショー・ミッション」。チームで昭和の名曲メドレーを歌唱するメドレーミッションと、チームの代表者1名が歌うソロミッション、2つのラウンドでの合計得点が高い2チームが準決勝への切符を掴む。
超人的な高音に驚愕!「唯一無二の武器」で逆転に望み
本戦3次、ソロミッションのチーム代表として、勝負に挑むことになったKIMIKAは、いつになく緊張していた。16歳からプロの歌手として13年間活動し、数々の大会で優勝。あのレディー・ガガから、歌声を認められたこともある。しかし、KIMIKAがリーダーを務めるチーム「cune-キューン-」は、本戦3次のメドレーミッション終了時点で、4チーム中最下位に。得点は85点で、合格ラインとなる2位とは27点もの大差が開いていた。
チームの運命を託されたKIMIKAは、このソロミッションで「唯一無二の武器」を使用。笛のように聞こえる超ハイトーンボイス「ホイッスルボイス」を曲中に取り入れ、高得点を狙う作戦に出た。
歌唱曲は本田美奈子.の「つばさ」。曲の冒頭、歌声に緊張が感じられる場面もあったものの、心のこもった情感豊かな歌唱に、泣き出すチームメイトが続出した。その後もKIMIKAは、歌詞の内容に合わせて時に優しく、時に情熱的に歌声を響かせ、同曲の壮大な世界観をドラマチックに表現。安定感抜群のロングトーンに加え、終盤の間奏部分では「ホイッスルボイス」を披露し、涙をボロボロとこぼすチームメイトの姿も見られた。
しかしKIMIKAにとって、今回のパフォーマンスは納得のいく出来とはならなかったようだ。歌唱終了後には「いつも失敗しないホイッスルボイスを失敗してしまったので、本当に申し訳ないなと思ったんですけど、気持ちは伝わったかなと思います」と涙ぐみながら語った。
審査員がKIMIKAにつけた合計得点は92点。ソロミッションで歌唱した代表者4名のうち、2番目に高い得点を獲得したものの、チームの順位を上げることはできなかった。審査員の音楽プロデューサー・鎌田俊哉は「音程のまずさとか、いくつかのものを全部払拭して、10点です。それはやっぱり歌に気持ちがのっていて、自分の原点を見せてくれたというところに、僕は拍手なんです」と絶賛。審査員を務める韓国のトロット歌手、シン・ユも「歌自体は少し残念なところがありましたが、みんなの心を動かすようなステージだったと思います」と評価した。
最後にKIMIKAは「自分だけではなくて、みんなの気持ちを背負っていたので、初めてちゃんとオーディションに挑んだ気持ちになりました」とコメント。泣きながらステージを去るその姿に、悔しさがにじんでいた。