自民党の片山さつき参院議員が27日の『NewsBAR橋下』にゲスト出演し、日本のGDPを増やすことの重要性を説明した。
『給与倍増 名目GDP1000兆円計画!』を去年12月に出版した片山氏は、「日本のGDPは長らく500兆円台だったが、今年度で多分600兆円になる。伸びない原因はデフレだったが、物価が上がり、賃金も上げるという“上げ潮思考”になってきた。あまり伸びなかったドイツでも10年単位でGDPは1.4倍くらいになっていて、伸びてないのは日本だけ。これからGDPが増えれば想像を絶する楽しいことがいっぱいある」と話す。
橋下氏は「“成長いらない派”が流行っているが、国家運営のためには絶対に必要だ。自民党が特定の産業をターゲットにして、財政出動で伸ばしていくことも必要だと思うが、それよりもやらないといけないのは新しい芽が摘まれないような規制緩和だ。ライドシェアや医療スタートアップなどで問題は山ほどある」との見方を示す。
片山氏は「例えば宇宙で、スターリンクの日本版を作らないとダメ。それがあれば今回の地震の正確な予想ができるし、いろいろなところにビジネスの種がある。LINEA(リニア)も核融合につながる。いいところまで行ってるものをもう一押し、あるいはそこで規制を解くことが必要だ」と述べた。
また、今期待しているものは次世代太陽電池「ペロブスカイト」だといい、「塗ったり貼ったりするだけで、太陽光発電でLED電球の明るさで照らしてくれるので、停電の時に強い。ソーラーパネルはいらなくなり、劇的に変わる」との考えを述べた。
いつGDP1000兆円に到達するのか。片山氏は「1年で2%ずつ増えたら2050年までにはなるが、その普通の成長も日本はしてこなかった。この30年、特に20年の間に就職して世に出た人たちはかわいそうで、申し訳ない。大きな経済にして、給与が毎年上がっていくようにしたい。今年はチャンスだ」とした。
(ABEMA『NewsBAR橋下』より)