人気漫画『セクシー田中さん』の作者で漫画家の芦原妃名子さんが急死した。芦原さんは亡くなる前、日本テレビで放送された同作のドラマ版の脚本を巡るトラブルをSNSで発信。「必ず漫画に忠実」が条件であることを、原作代理人の小学館を通じ日本テレビに確認したにもかかわらず、果たされなかったという。
今回の件を受け、多くのクリエイターたちが意見を発信している一方で、日本テレビや版元の小学館、そしてドラマスタッフなどへの批判が集まっている。さらには、「作者を追い詰めた犯人探し」や人格を否定するかのような投稿も。日本テレビはホームページ上で誹謗中傷をやめるよう呼びかけたが、それも議論になっている。
人はなぜSNS上で攻撃的になりやすいのか。『ABEMA Prime』でEXITの兼近大樹が実体験を明かすとともに、今後の対策について議論した。
兼近は「やられている側がブロックしたり被害者を守る方法は考えられるけど、誹謗中傷を誹謗中傷だと思わずに続けている人たちをどうにかしないと一生終わらないはずだ。根本的な解決には一切向かっていないと思う」とコメント。
自身の体験として、「もう5年間ぐらい同じ人が送ってきているのもあれば、よくわからない情報を信じてDMを送ってくる方もいる。対話を試みようと理由を聞いてみると、“みんながやってたから本当だと思ってました”とか、事実かどうか確認のしようがないことを言ってくる」と明かす。
また、「開示請求するのもけっこう大変。半年、1年は当たり前にかかるし、まずはプラットフォーム側、次に情報を持っているのはここと、裁判を繰り返さなきゃいけない。やっと本人にたどり着いたとしても、向こうが言うのは“すいません”“本当はそんなつもりなくて”“まとめサイトを見てそう思った”みたいな。こちら側としてもこのやろうとは思えず、かわいそうに、わかんなかったんだ、という終わり方になる。実りがない」と語った。
ライターの中川淳一郎氏は自身の開示請求の事例として、「弁護士の着手金がまず110万円。開示請求が1つ成功したら16万5000円。裁判に行くとその費用もかかるし、こちらが150万円かかっても、もらえるのはどうせ20万ぐらいだ」と明かした。
EXITのりんたろー。は「スマホは使い方によってはナイフや拳銃のような凶器になりうるもの。今行われているのは公開リンチで、そこに参加しているという認識を持たないと止まらない。それが自覚できないで続いていくのであれば、規制するしかないのでは」との考えを述べた。(『ABEMA Prime』より)
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