【プレミアリーグ】エヴァートン2-2トッテナム(日本時間2月3日/グディソン・パーク)
守護神のブチギレ抗議も虚しくゴールを許してしまった。トッテナムのGKヴィカーリオは、CKからの失点に納得できず、相手の妨害をアピール。VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)のチェックも判定は変わらず、イタリア代表GKは失意の表情を見せた。
トッテナムの守護神が失意に暮れたシーンは1-0でリードして迎えた30分のことだった。エヴァートンに早くも4回目のCKを与えると、右から上がったクロスはGKグリエルモ・ヴィカーリオの指をかすめてファーサイドへ。これをジェイムズ・タルコフスキが折り返すと、中央のドミニック・カルヴァート=ルーウィンが押し込んだ。結果的に、得点は目の前にいたジャック・ハリソンに触れたとして彼のゴールとなったが、このイングランド人FWのプレーが、トッテナムにとっては厄介なものだった。
CKのクロスが上がった際、ハリソンはGKヴィカーリオをお尻でゴール方向へ押し出して、ジャンプの邪魔をしていたのだ。ABEMAの解説・粕谷秀樹氏も「ハリソンがボールにプレーする気が全くないように見える。これをどうとるかですね。今のがOKになると、今後、みんなやりますよね。今のは認めちゃいけないんじゃないかな」と持論を展開したが、VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)を経て判定が変わることはなかった。
ヴィカーリオは失点直後、ファウルがあったとしてFKを要求したがその抗議は虚しく終わり、リプレイ映像を見守ったベンチの仲間も、アンジェ・ポステコグルー監督も呆然とした表情で立ちすくむより他なかった。
これにはファンも「ヴィカーリオ押しとるやつなんなん」「ヴィカーリオはキレていい」とイタリア代表GKを擁護したが一方で、「同じパターンでやられるのなんとかせい」「ヴィカーリオ絶対殺す戦術キツすぎる」と、相手の戦略が奏功していると示唆。実際、セットプレーでGKの動きを自由にさせないプレーは、効果を発揮していた。
トッテナムはその後、ブラジル代表リシャーリソンのゴールで逆転したものの、勝ち点3を目前にした90+4分に失点。再三に渡って主導権を握った試合ながらも引き分けに終わっただけに、30分で喫した失点は結果的にも手痛いものとなってしまった。
(ABEMA/プレミアリーグ)