強豪高校の野球部での“指導”に、ネットでは「一歩間違えれば命の危険があった行為」との声が上がっている。
【映像】マウンドで勉強…ボールが部員の頭に直撃(イメージ)
2021年春夏連続で甲子園に出場した広島県の強豪、広島新庄高校野球部について、日本学生野球協会の審査室会議は以下の発表をした。
野球部員が英語の授業中に英検の資料を広げ“内職”をしていたことが発覚。すると野球部の監督はこの部員に椅子と机をマウンドに運ばせ、そこで英検の勉強をさせ、その様子をスマートフォンで撮影して英語の担当教員に送ったとされる。
さらにノックで他の部員が送球したボールがマウンド上で勉強を続ける部員の頭に直撃。この硬式野球部監督は謹慎1年を言い渡され、広島県新庄高校は不適切指導があったとホームページで謝罪した。取材に対して新庄高校の三上典彦教頭は「当該部員は幸いにも軽傷だったため翌日から登校。監督は生徒たちに謝罪しました。現在は監督不在のまま、2名のコーチがチームをまとめ予選に向けて練習をしています」とコメントしている。ネットでは「残念というか一歩間違えれば命の危険があった行為」「指導じゃなくて『いじめ』だね」といった声が上がった。
高校野球の強豪校を数多く取材してきた、作家の松永多佳倫氏は「とても滑稽」と切り捨てた。松永氏によると、不適切指導が問題視されるようになったのは1992年夏の甲子園、星稜対明徳義塾での松井秀喜選手への5打席連続敬遠だという。「あそこからなにか、潮目が変わったと思う。ルールに基づいてやっているのに、ものすごく明徳が非難を浴びた。そこからいろんなことが変わった。普段の練習のやり方はどうなの?と目を光らせるようになった」と解説した。
この話題について、元衆議院議員の宮崎謙介は「一歩間違ったら大事故。実際に頭部にボールが当たっている。当たり所が悪かったら、死んでしまうことも起こり得る」と危険性を指摘すると「だいぶ罪が重たい。懲戒免職にすべきじゃないかと思う、一発アウト」と厳しく語った。
(『ABEMA的ニュースショー』より)