自民党の麻生太郎副総裁の失言。上川大臣の名前をカミムラと言い間違え、さらには容姿を侮辱する発言で大炎上。その後、謝罪し発言を撤回している。
【映像】麻生氏“おばさん発言”を撤回(文面)
「今の外務大臣は『カミムラ陽子』女性ですよ。『ほ~このおばさんやるね』と思いながら、少なくともそんなに美しい方とは言わんけれども」。
麻生氏といえば「婦人(女性)に参政権を与えたのが最大の失敗だった」「日本ほど安全で治安のいい国はない。ブサイクな人でも美人でも、夜中に平気で歩けるのだから」などと過去にも数々の不適切発言を繰り返してきた。
しかしジャーナリストの青山和弘は「この発言はこれまでと同じような、単なる失言ではない。いわば確信犯。自民党を揺るがす岸田総理への宣戦布告となる言葉」と解説。派閥存続派の麻生氏のこの言葉の裏には「裏切者は許さない」という執念と、上川氏を推すことで“キングメーカー”であり続ける戦略が隠されており、麻生氏が言いたかったことは「新しいスター、新しい人が育ちつつある」という確信犯的発言だったと説明した。
元衆議院議員の宮崎謙介氏は上川氏のイメージを聞かれると「けっこう肝の据わった方という印象」と答えて「私もサシで何度かお話したことあるが、なかなかどっしりとした空気感を作る方」と評した。青山氏も「肝の据わった安定感のある人だという評価はある人」だとして「麻生さんのような、お年を召された男性からも評価される」とコメント。
さらに、麻生氏の発言に上川氏が抗議しなかったことについては「いまこの男性社会で、女性初の総理になるにはそれぐらいのことを我慢して、総理大臣というポストをつかみ取らないといけない。そこも現実なんじゃないかと思う」と、心情を推察しながら解説した。
(『ABEMA的ニュースショー』より)