2月3日に放送されたABEMAのプロ野球ニュース番組『バズ!パ・リーグ』のキャンプ特集で、千葉ロッテマリーンズの石垣島キャンプの模様について紹介。その中でも注目の選手として、キャンプ序盤から柵越えを連発した安田尚憲を取り上げた。
ロッテキャンプの模様について紹介したこの日、番組では安田が打撃練習で柵越えを連発し、守備練習でも今季から挑戦している一塁で、好フィールディングを見せるなど、キャンプ序盤にして首脳陣へのアピールができていることをVTRで紹介。
取材に応じた安田はその際に「最初は力んだり、緊張したりするので、疲れがドッと来るんですけど、その中でも、いい練習ができているんじゃないのかなと思います」と、キャンプでの手応えについて語った上で、「課題はたくさんありますけども、その中でも、自分の感覚ってのを大事にしながら、バッティング練習もしてるんで、その中で、コーチの意見ももらいながら、丁寧に毎日練習しています。福浦(和也/一軍ヘッド兼打撃コーチ)さんからは、日に日に良くはなってきているけど、まだまだイケるなっていうお話をもらったので、キャンプ、次のクールはこのクール以上にバットをもっと振り込んで、いい形に持っていけるように頑張っていきたいなと思います。」と、同じ左打者で“幕張の安打製造機”の異名をとった福浦コーチからも一定の評価を得ているとコメント。改めて“本格覚醒”への意気込みを垣間見せた。
また、今季から取り組んでいる一塁の守備については、「ファーストもサードも両方やっていくなかで、景色がやっぱり違うので。そこはまあ最初は慣れるしかないと思うので。いつも以上に、(練習で)ファーストを守る量も増えてますし、シフトの確認とかもやっぱり入念にしていかないといけないなと思ってます。そんなに守備にセンスがあるわけじゃないので、いっぱい数打って上手くなっていきたいなと思ってます。」と“やや謙遜気味”ではあるものの、2つの守備位置での守備力向上へ意欲を見せつつ、同じく久々の三塁守備に取り組む名手・中村奨吾とのやりとりをするなかで、日々、学ぶことがあると語った。
昨季はキャリアハイとなる122に出場し、3年ぶりに規定打席に到達したものの、打率.238、本塁打9、打点43と、数字こそまだまだ物足りない感は否めない安田ではあるものの、6月24日の北海道日本ハムファイターズ戦(ZOZOマリンスタジアム)で放った“連敗脱出”サヨナラ犠飛や、7月6日に東京ドーム行われた埼玉西武ライオンズ戦で放った劇的なサヨナラ打など、レギュラーシーズンだけで3度のサヨナラ勝ちを呼び込んだほか、クライマックスシリーズ・ファーストステージの第3回戦(『2023 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ第3回戦』)で、ファイナルステージ進出を決めた殊勲のサヨナラタイムリー2ベースなど、ここぞという場面での勝負強さを見せることとなった。今季はそんな安田がどのような形でさらなる進化を見せることとなるのか、我々もじっくりとそのプレーに注目したいところだ。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)