500点台に乗せても、まだ100%出し切っていないのか。「世界水泳ドーハ2024」6日目が2月7日に行われ、男子3m飛板飛込決勝では、中国の王宗源が538.70点で金メダル、謝思埸が516.10点で銀メダルと、ワンツーフィニッシュを決めた。それでも、同種目の銅メダリストである解説者の寺内健は「もっと決められた。まだまだ力を残した状態」と指摘。底知れぬ中国勢の強さが、まざまざと見せつけられた。
金メダルを獲得した王は、最終6本目に109C(前宙返り4回半抱え型)を完璧に決めて、100点超えを達成。寺内も「余裕がありすぎる」と高速で回転しながらも、入水に向けてタイミングを合わせるほどの余力があったと解説した。銀メダルの謝も同じく109Cに挑み、ハイレベルな演技。ただ、王よりも点数が出なかったところで、寺内は「この選手はもっと決められた。まだまだ力を残した状態」と、100%の仕上がりではなかったと伝えた。
盤石でないにも関わらず、トータルを500点台に乗せている中国勢。今夏に行われるパリ五輪が目標になるが、残りの期間でどこまで仕上げてくるか。完成形となった時、周囲のファンはさらに度肝を抜かれることになる。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)