鈴木おさむ引退前最後の地上波連ドラ『離婚しない男―サレ夫と悪嫁(およめ)の騙し愛―』(テレビ朝日系土曜夜11:30)。そもそも親権を得て離婚したい男を描く物語が、なぜ『離婚しない男』なのか?第4話でその理由が明らかになる。
妻の不貞現場を目撃した大手新聞社の社会部エース記者・岡谷渉(伊藤淳史)が、愛娘の親権を得るために父親の親権獲得率わずか1割の壁に挑むサレ夫逆襲ブラックコメディ。漫画家・大竹玲二による人気コミック「離婚しない男」をベースに、今年3月限りで放送作家業と文筆業から引退する鈴木が、最後の地上波ドラマとして放送コードギリギリの攻めた表現とテンションで唯一無二の不倫劇を描く。
不倫妻・綾香(篠田麻里子)とマサト(小池徹平)の変態的情事場面の盗撮に成功した渉。敏腕離婚弁護士の財田(水野美紀)を仲間にして決起集会を開くのだが、そこで渉が親権を得る上での大きなハードルが露呈する。
娘を愛する良き父でありサレ夫という被害者の一面ばかりがクローズアップされてきた渉だが、実は育児や家事に非協力的であったことが判明。妻・綾香からしたら決していい夫でもいい父でもなかったのだ。
財田は渉に告げる。「肝心なのは監護養育実績。過去の実績では勝てないから、これからの育児で巻き返すしかないでございますよ」と。SNSに育児している様子を証拠としてアップするなどの地道な実績&証拠作りを、少なくとも1年は続けなければならないアドバイスする。
さらに、渉が親権を得ようとしていることを綾香に悟られてはいけないとも。「綾香さんが母性優先の原則を盾にDVやモラハラを捏造して岡谷さん(渉)を追い詰めることは簡単です。我々の準備が整う前に綾香さんから離婚を切り出されてもいけない。綾香さんに離婚の意志を固められると、岡谷さんが養育実績を積む時間がなくなってしまう」と釘を刺す財田は「つまり、あなたは1年間“離婚できない男”なのよ!」と宣言するのだった。
財田による本ドラマタイトルの真意発表。渉は離婚の準備をしていることを悟られてもいけないし、綾香から離婚を突きつけられてもいけない。少なくとも1年間、渉は離婚できないばかりか妻と間男の不倫関係を黙認せざるを得ないという地獄。離婚しない男・渉にその苦行を耐え抜く覚悟は?新展開に突入だ。