「世界水泳ドーハ2024」14日目が2月15日に行われ、男子ハイダイビングではエイダン・ヘスロップ(イギリス)が422.95で金メダルを獲得した。「世界で最も難しいダイビング」とも評される異次元競技で名実ともに頂点に立った“英国の希望”ことヘスロップ。美しい演技には、解説・実況も「オーゥ、ワオ!So So good!」と感嘆の声を上げていた。
女子は20メートル、男子はビル9階に相当する27メートルと想像を絶する高さから飛び込むハイダイビング。2013年のバルセロナ世界選手権から正式種目として採用・実施されているもので、ダイナミックな演技が人気を呼んでいる。鉄骨で組み上げられた特設タワーからせり出す飛び込み台は、見ているだけでめまいがするほど。入水姿勢を間違えれば大ケガにもつながるため、高い技術と度胸が必要な競技だ。
23歳のヘスロップが披露したのは「5187B」という演技で、助走をつけて飛び込み台に走り、へりでジャンプしてから4回転と3回半のひねりを加えて入水する高難度なもの。わずかな静寂ののち、ヘスロップは豪快かつ繊細な演技からプールの中心部へ入水。実況・解説者は「Oh,wow!So So good!」と美しい演技を賞賛した。
解説席からは「なんとスリリングな競争だろう」「息を呑むようなものでした」と興奮をおさえきれないコメントが飛んでいたものの、ヘスロップはあくまで冷静。“英国の希望”と称されるにふさわしい結果に、満足気な表情でうなずいていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)