【ブンデスリーガ】フライブルク 3-3 フランクフルト(日本時間2月18日/ヨーロッパ・パルク・シュタディオン)
今季のブンデスリーガでは初スタメンを飾ったフランクフルトの元日本代表DFの長谷部誠だったが、思わぬ形で失点に絡んでしまった。キックオフから40歳とは思えないハイパフォーマンスを見せていたカイザー(皇帝)だったが、味方のミスをカバーしようとした際に相手を倒してPKを献上してしまったのだ。
フランクフルト公式戦300試合出場のメモリアルなゲームに臨んだ長谷部は、40歳とは思えないプレーぶりでチームを引き締めた。
しかし2-1と1点リードして迎えた45+5分、MFマリオ・ゲッツェからボールを受けたDFトゥタの折り返しのパスが短くなったところを、長谷部がフォローに入る。しかし、ボックス内でこのボールを狙っていた相手FWルーカス・へーラーの足を踏んでしまう。フライブルクにPKが宣告された。
この判定に長谷部も思わず苦笑い。ABEMAで解説を務めた元日本代表DFの安田理大氏は「長谷部選手のミスというか、ヘディングで返したボールが少し弱かった。後ろが見えてなかったと思います」と説明。実況の福田浩大氏も「これで長谷部を責めるのは酷ですよね」と語った。
放送コメント欄も同じく「これはしゃーあない」「しゃあねえ」「長谷部へのパスが…」「今のはハメパスや」といったコメントが並ぶなど、ミスをカバーしようとした長谷部を擁護する声が多く聞かれた。
実際、現地メディア『Bild』も「長谷部は試合後に自分のミスを認めたが、実際は違う。ゲッツェやトゥタの愚かなミスの犠牲者になったにすぎない」と擁護。さらにディノ・トップメラー監督も「フライブルクはロングボールを多用するプレーをしており、決して簡単ではなかったが、長谷部は賢かった。PKは小さな傷になっただろうが、彼はきっとまた奮起してくれるだろう」とコメントしている。
長谷部は40歳ながらこのフライブルク戦でフル出場。改めて存在価値を証明していた。
(ABEMA/ブンデスリーガ)