【ブンデスリーガ】フライブルク 3-3 フランクフルト(日本時間2月18日/ヨーロッパ・パルク・シュタディオン)
40歳を迎えたフランクフルトの皇帝、長谷部誠が衰え知らずのフィジカルと読み、そして闘志を見せつけた。今季ブンデスリーガでは初スタメンだった元日本代表DFは、大型FWとのフィジカルバトルを制し、さらに倒れた相手に「立てよ!」とジェスチャー。衰え知らずのプレーに視聴者も「長谷部さすがやな」「日本代表復帰で」と賛辞を送った。
注目のシーンは0-0で迎えた23分だった。フライブルクがハーフウェーライン付近からフランクフルト守備陣の裏のスペースにボールを送り込む。これにフライブルクのFWルーカス・ヘーラーが反応したが、長谷部が裏抜けを阻止しようとフィジカルコンタクトで対抗する。
全速力で抜け出そうとしたへーラーだったが、このチャージによって転倒。ファウルのアピールをするへーラーに対して、長谷部は「立てよ」とジェスチャーを送り、184cm・83kgの体躯を誇るファイターとのデュエルに完全勝利した。
スタジアムのサポーターもこの攻防に沸き、ABEMA視聴者からは「長谷部さすがや」「日本代表復帰で」と元日本代表キャプテンに賞賛が送られた。
このシーンの直後24分には鋭い縦パスを出し、25分にはロングフィードすると見せかけて冷静にターンを披露。衰え知らずの40歳が抜群の安定感で存在感を放った。
2006年に浦和レッズでJリーグ、2007年にアジアチャンピオンズリーグ、2009年にはブンデスリーガで優勝と20代にして栄光のキャリアを築いた男は、40歳になってもブンデスリーガ1部で先発フル出場。攻守で光るプレーを見せた。
実際、ドイツ紙『Bild』も「フランクフルトで公式戦300試合出場。失点シーンに絡んでもいたが、多くの不運もあった。全体的には良いプレーだった」と総評している。カイザー長谷部からはまだまだ目が離せない。
(ABEMA/ブンデスリーガ)