狙いすました右の連打で対戦相手が腰から砕けてガクリ。目の前の相手を粛々と仕留める衝撃ダウンにリング下のグラドルが「うわぁ…」と何とも言えない驚きの声を漏らした。
2月23日、東京・後楽園ホールで開催された『RISE176』で伊藤澄哉(戦ジム)と足利也真登(Fight Club Rush.)が激突。試合は2ラウンド、2度のダウンを奪った伊藤がKO勝利を収めた。
オープンフィンガーグローブ戦での激闘派のイメージも強い伊藤と、37歳にして現DEEP☆KICK63kg級王者の足利の対戦は、落ち着いた試合運びで相手を仕留めた伊藤の独壇場となった。
試合開始から伊藤の右のカーフキックが足利を襲う。ラウンド中盤には足を引きずる場面も見られるが、じっくり圧をかけながら重いカーフ、終了間際には右ストレートでスタンディングダウンを奪うなど、終始伊藤のペースで試合が進んだ。
2ラウンド、足利もパンチの連打で反撃を試みるが伊藤の返しの右カーフが重い。伊藤は手数を見せる相手に対して、しっかりガードしながら狙いすました右ストレートを2発で、この試合2度目のダウン。足利は腰から崩れた。
伊藤が圧倒する展開に、ゲスト解説のタレントでグラドルの志田音々も思わず「うわぁ…」と声を漏らし、ファンからは「もう止めていいだろう」「これは無理」「セコンド、タオル投げろ」という声が。
足利は強い気持ちで再び立ち上がると、解説の政所仁が「頭も足も効いてるんで立つのがやっとなので…凄ですね」。志田も「強いなぁ」と足利の男気を称えるが、伊藤の勢いは止められず追撃の右で脳が揺れ、膝、右と叩き込んでノックアウト。
実況の小出アキラ・アナウンサーが「伊藤の戦い方落ち着きがありすぎて恐い」と評し、政所も「上殴って、下蹴って散らして仕留める。めっちゃ落ち着いてましたね」頷く内容的にも完璧なKO勝利だった。