【WWE】イリミネーション・チェンバー(2月24日/パース)
130キロ超の巨漢女子レスラーが、"重さの暴力”によって女王を蹂躙すると会場は大ブーイング。頭をマットに連続で叩きつける荒々しく執拗な攻撃では、ピアスらしきものが引きちぎれて吹っ飛び、マットを転がる衝撃シーンが展開され、戦慄映像に「ピアスがとれたんですかね…」「なんか転がったぞ」「ピアスが…」とファンも放送席も“ドン引き”する一幕があった。
プレミアム・ライブ・イベント「イリミネーション・チェンバー」がオーストラリア・パースで開催され、メインイベントでWWE女子世界王者リア・リプリーとナイア・ジャックスが激突。圧倒的なパワーと重量で上回るナイアが序盤に見せた破壊的な攻撃に実況席も絶句した。
ヒール軍団“ジャッジメント・デイ”を率いるマミーことリアが、地元パースに凱旋。圧倒的な声援を浴びるも、終始、ナイアの圧力に押される展開となった。一方のナイアも同じくオーストラリアのメルボルン出身と自国ではあるが、その暴走キャラゆえに、全ての行動がブーイングの対象となった。
ゴング直後はロックアップからヘッドバッドとリアが先制するも、ヘッドシザースからドロップキックの連続攻撃はナイアの130キロ近い体重を前に不発。自らを奮い立たせるように吠えたリアは、バックを取るとナイアの肘、体当たりを受けてぶっ飛び、さらに全体重をかけたセントーンを被弾。苦悶の表情を浮かべるリアの姿にファンから「女ベイダーだ」「交通事故w」「怪獣や」「ダンプ」といった声が漏れた。
さらにナイアの力の暴力はさらに続く。マットに頭を何度も叩きつけると、その衝撃でリアの頭付近から“何かが”ポロっと吹き飛び、マットを転がった。その後、コーナーに振られたリアが耳のあたりを触って気にする仕草を見せると、レフェリーもたまらず声をかけた。思わず目を疑う場面に、ABEMA実況の塩野潤二アナウンサーは「うわぁ」と絶句。解説の堀江ガンツも「ピアスが飛んだんですかね…」とドン引き。特別ゲストの武藤敬司が「ピアスが飛んだら痛いんじゃない?」と続けば、ファンも「何か転がったぞ…」「ピアスちぎれた?」「ピアスが…」と騒然となった。
試合は、リング下での放送席への叩きつけから、アナウンステーブルが崩壊する130キロ乗せのフライング・ソーセージなどナイアの重さに終始苦戦したリアが、トップロープからの雪崩式スーパープレックスを成功させると一気呵成にナイアに逆襲。最後はリップタイドでナイアを投げきって激闘を制した。
しかし「WWE女子の敵なし」と言われた最狂女子にとっては近年稀に見ぬ大苦戦。駆け出し時代以来の地元パースでの試合でメインの大役を果たしたリアは、試合後には観戦に駆けつけた家族の前でホッとした表情を見せるなど、ヒールらしからぬ一面も見せていた。(ABEMA/WWE『イリミネーション・チェンバー』)