かわいい上に効果も抜群!?日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」予選Bリーグ2位決定1回戦、関東B 対 関西Bが2月24日に放送された。大阪府高槻市出身で“高槻のプリンス”の異名を持つ古森悠太五段(28)は、同市のマスコットキャラクター「はにたん」のピンバッチをワイシャツに付け、チームに4つの白星をもたらす大奮闘。古森五段も「効果あったかも」と“相棒”へ感謝の言葉を口にした。
今年秋、関西将棋会館は高槻市への移設を予定。新たな「将棋のまち」を盛り上げるべく、同市出身の古森五段が大奮闘を見せた。層の厚さから優勝候補と目される関東Bに対し、初戦の増田康宏七段(26)戦を制して白星を持ち帰ると、その後もタイトル挑戦中の気鋭・伊藤匠七段(21)と2度目の対戦となった第5局で勝利。第6局ではタイトル5期の永瀬拓矢九段(31)をも破る大健闘を見せた。チームの勝ち頭として4勝を挙げたものの、惜しくもチームは敗退。それでもその躍進ぶりは多くのファンの心を揺さぶった。
そんな古森五段を支えたのは、小さな“相棒”の存在だ。第1局勝利後には、スーツのフラワーホールに地元のマスコットキャラクター「はにたん」のピンバッチを着用。「お守り代わりに付けて頑張りたいと思います」と語っていた。はにたんは、高槻市内の今城塚古墳で出土した武人埴輪をモデルに同市内で行われる様々なイベントでも活躍中。関西Bの控室でも“にっこり笑顔”で戦う棋士たちを癒していた。誕生日は「はにわの日」の8月20日。同市生まれの棋士で柔らかな物腰から“高槻のプリンス”とも呼ばれる古森五段も同日が誕生日とあり、深い縁から様々な将棋イベントでともに活動する姿も見られている。
対局中はジャケットを脱ぎワイシャツ姿となるため、はにたんは封印?と見られていたが、ワイシャツの胸ポケットにキラリ。はにたんからパワーをもらい順調に勝ち星を集めると、チーム監督の畠山鎮八段(54)からは「勲章みたいにもうひとつ付けていく?」の声も上がった。お守り代わりのはにたんに視線を向けた古森五段も「効果があったかも」と満面の笑みを見せていた。
この様子に、ファンもほっこり。「はにたんパワー」「控えめな高槻王子」「はにたんかわいい~」「こもりんもはにたんも可愛いなぁ」「高槻のプリンスから王へ」など多くのコメントが寄せられていた。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合には監督とチームから選ばれた出場登録棋士の4人の計5人が参加可能。試合は5本先取の九番勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は1試合以上出場する「先発棋士」と、チームが3敗してから途中交代できる「控え棋士」に分かれ、勝った棋士は次局にも出場する。先発棋士は1人目から順に3人目まで出場し、また1人目に戻る。途中交代し試合を離れた棋士の再出場は不可。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)