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【映像】去年秋に大病を患った岩田温氏「もうちょっと生きたい」
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 先日、デンマークとアメリカの科学者チームが寿命予測AIを開発した。2008年から2016年までに収集された、デンマークにいる600万人の年齢、健康状態、収入などのデータを分析すると、2020年までに死亡した人を78%の確率で予測できたという。『ABEMA Prime』では、寿命を知ることが人の生活を豊かにするのかを考えた。

【映像】去年秋に大病を患った岩田温氏「もうちょっと生きたい」

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 政治学者でYouTuberの岩田温氏は去年秋、対談中に気分が悪くなりトイレに行ったところ吐血し、救急車を呼び病院に搬送。緊急手術が行われたが、1カ月のあいだ意識不明だったという。「9月、ちょうどこの番組に出演する日に倒れた。医師から“最悪の事態を考えておくように”と言われて、妻が泣いていたという話を聞いた」と明かす。

 現在はYouTube活動などができるまで回復しているが、病気を受け「岡倉天心がすごく好きで、“堂々男子は死んでもよい”という言葉があってそんなもんだろうと思っていたが、やっぱりもうちょっと生きたいなと思った。余命宣告を受けたら一般の人よりは長くないと思うが、その分一生懸命やろうと思って取り組んでいることはいくつもある」と述べる。

 しかし、寿命を知ることの是非については疑問を呈し、「(AIの予測)確率を見ると78%で、違ったらどうするのか。落語にちきり伊勢屋という、占い師から“あなたは何月何日に死ぬから結婚はやめろ”と言われた大金持ちの若旦那が、それじゃしょうがないとお金を使って遊びまくるが、予想が外れて生き残ってしまう話がある。そういうことを考えさせられる」との見方を示した。

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 テレビ朝日仁科健吾アナウンサーは、2年前に父親を亡くしたことを告白。医師からの余命宣告を隣で聞いていたといい、「父が“余命はどれぐらいですか?”と聞き、先生は言いにくそうに“正直そこまで…1年もたないです”。さらに、父が“知りたいです。ちゃんと言ってください”と聞くと、“3、4カ月ぐらいだと思ってください”という表現だった」と明かす。

 その後の父親のやりとりとして、「車で一緒に帰るとき、これは家族しか聞けないと思って、“言われちゃったね”“今どういう気持ちなの?”と。父は意外にも“決まって良かった”“これぐらいは生きられるという数字が見えたところに勇気が得られた”と話していた。そう言いながらも、“やっぱり怖い”とずっと言っていて、父と離れた後に大号泣してしまった」と振り返る。

 その上で余命宣告について「すごくセンシティブで、岩田さんのようにご家族が聞いたパターンもあれば、本人が聞いて覚悟できることもある。本人次第なところがあるのかなと感じる」とした。

(『ABEMA Prime』より)

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