【WWE】RAW（2月26日・日本時間27日／サンノゼ）
大一番に向け女子王者と次期挑戦者の緊迫した顔合わせ場面に、負けたばかりの巨漢女子レスラーが背後から襲撃＆大暴れ。手がつけられない暴れっぷりに現場を仕切るGMがブチギレで「リングから降りろ！」と強権を発動した。
WWE『RAW』に週末地元オーストラリアでタイトル防衛に成功した女子世界王者リア・リプリーが登場。勝利をファンに報告し「このリア・リプリー様が頂点なのよ」とご機嫌なマイクを繰り広げるなか、4月の「レッスルマニア」で次期挑戦者となるベッキー・リンチが現れリング上で早くもフェイスオフという王道のストーリーが展開された。
互いに勝者となった週末の「イリミネーション・チェンバー」での健闘を称え合い、若干辛辣な言葉を交わしながらマイク合戦を終えリアが退場。「今日は珍しく乱闘がなく終わる…」誰もがそう思ったその時だった。
背後から黒い影が忍び寄り何者かが背後からベッキーを襲撃。実況の清野茂樹アナウンサーも思わず「あぁ、後ろから…」「ナイア・ジャックス、呼ばれてないのにまた来ました」と声を上げる。その言葉とともに、130キロオーバーの“暴走女子”ナイアが登場。体当たりから、ベッキーの頭をマットに何度もガンガンと叩きつけ大暴れ、体重全乗せ“レッグドロップ”2連発で圧殺。
先日のリアとのタイトル戦に負けたばかりのナイアだが、気持ちを切り替えたのかヘアスタイルも心機一転。華やかなアフロにリニューアルしての登場に「なんか変身してる」「全盛期のアンドレ・ザ・ジャイアントみたいだ」「80年代のソウル歌手みたいだ」「ナイア…美容院に行った？」とファンも騒然となった。
空気を読まないナイアは、さらにベッキーにとどめを刺そうとトップロープに駆け上り観客を煽りながら「バンザイ・ドロップ」の体勢。「このままではベッキーが潰される」という危険な状況で 『RAW』のアダム・ピアースGMとセキュリティーやレフェリー7人が総出でナイアの追撃をストップした。
ご立腹のピアースの「さっさとリングから降りろ！」と一喝、これに素直に応じたナイアだが、最後はベッキーをギロリと睨みつけながら何やら不穏な空気を残しながらの退場だった。
負けて3日もしないうちにケロリと忘れて、ベッキーを新たなターゲットにする図太さはさすがだが、ナイアはベッキーに圧倒的な実力差で連勝中とあってファンからは「ナイアは諦めてないな」「ナイアが一番強いよなｗ」「やっぱり強さの説得力が違う」といった声もチラホラ。WWEの年間最大の祭典「レッスルマニア40」まで約1カ月。最も厄介なナイアの参戦により、ベッキー・リンチの「レッスルマニア」に早くも黄色信号が灯った乱入劇だった。（ABEMA／WWE『RAW』）
