【セリエA】ラツィオ 0-1 ミラン(日本時間3月2日/スタディオ・オリンピコ)
疑惑の判定だ。ペナルティーエリア内でミランのGKマイク・メニャンが、ラツィオのFWタティ・カステジャノスを完全に倒した。しかし主審のジャッジはPKなし。これにはホームのラツィオ・ファンは大ブーイングで、最終的に3人の退場者を出した一戦は試合序盤から荒れ模様だった。
12分、こぼれ球に反応したミランのDFアレッサンドロ・フロレンツィが、メニャンに対して危険なバックパスした場面から疑惑のシーンが生まれた。フロレンツィがパスを返すためにボールに触ろうとした時点で、メニャンはすでにボックス内で前に出ていた。
メニャンとしては、ボールをキャッチしようとする直前に味方DFから突然バックパスが来たため、倒れ込みながら足でボールに反応しただけだ。なんとかイレギュラーのボールに足で触ろうとしたのだろうが、勢い余ってカステジャノスに激突してしまったの。
もちろん故意のタックルではないが、ボックス内でメニャンがカステジャノスをガッツリと倒したのは事実。PK判定でもおかしくないシーンだった。しかし、マルコ・ディ・ベッロ主審はOFR(オン・フィールド・レビュー)もせず、ノーファウルの判定を下す。ラツィオ選手たちの必死の抗議も実らず、スタジアムは大ブーイングに包まれた。
ラツィオ・ファンはもちろんSNSなどで「笑えるぜ。なんであればPKじゃないんだ」「PKが明らかに盗まれた」「馬鹿馬鹿しい判定」「衝突してるよ」「これがファウルじゃないなら何でもあり」などと主張。一方で元審判のジャンパオロ・カルバレーゼは、「あのシーンは正しいジャッジ。メニャンは最初にボールに触れ、その流れでカステジャノスと衝突した」と主張し、メディアの間でも意見が割れるなど、物議を醸している。
ちなみに試合は、88分にミランのFWノア・オカフォーが決勝ゴールを決める一方、ラツィオ側は57分にルカ・ペッレグリーニ、90+4分にアダム・マルシッチ、90+6分にマテオ・ゲンドゥージが退場処分と大荒れ。試合後には両チームの選手が一箇所に集まり揉み合いになるカオスとなった。試合をコントロールできなかったとして、ディ・ベッロ主審には1か月の職務停止処分が下される見込みだという。
(ABEMA de DAZN/セリエA)