日経平均が34年ぶりに史上最高値を更新するも、GDPは4位に転落した日本。景気は上向いていくのか・後退するのか、また生活はどうなるのか。2日の『NewsBAR橋下』で、芸人のほんこんと菅内閣で内閣官房参与を務めた嘉悦大学教授の高橋洋一氏が自身の考えを述べた。
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ほんこんは、株価上昇による生活面での実感はないと話す。「政権は『賃金が上がった』って言うけど、実質賃金が上がってない。何カ月後に俺らに恩恵が来るのかもわからへん。投資家が儲かって、真面目に働いている人が悲鳴をあげているのはおかしいやろ」。
高橋氏は「最高値を超えたって言うけど、34年ぶりは遅すぎる。バブルの時は本来の株価より2倍ぐらい高かったわけだけど、当時が2万円だったとして、今は10万円になっていても不思議じゃないぐらい。株価が上がれば、半年後ぐらいに雇用が良くなり、そのまた半年後ぐらいに賃金が上がってくる」とコメント。
一方で、「それは政府が変なことをしなければだ」と指摘。「去年、所得減税って言ったけど、去年の12月末にやるべきだった。これを6月からにしたのがまずダメ。もう1つ、大きな地震があると補正予算で災害復旧費を必ず作るんだけど、能登半島地震で作らなかった。これもダメ。そして、金利。4月以降と言ってるけど、3月18日19日にも日銀の金融政策決定会合があるから、そこで利上げするかもしれない」と述べる。
これにほんこんは「良い感じに行こうとしてるのに、なんで政府がブレーキをかけようとするんですか?」と質問。高橋氏が「アホな奴がいるんだよ」と答えると、「そのアホな奴って誰ですのん」と追求した。
金利については、高橋氏はさらに「英語で“Behind the Curve”という言葉がある。アメリカかなんかだとインフレ率が5%ぐらいになってから、遅れて利上げをするわけだ。しかし、日本は早まってしまう。金融機関としては上げたほうがいいに決まっているんだけど、経済全体から見たら良くない。安倍政権時は安倍さんに年中聞かれて、審議委員9人に良い人を入れてたんだけど、岸田さんは剥がしちゃった。このままいったら3月か4月に金利が上がる。そうしたら、住宅ローンの金利もすぐ変わるから、変動ローンを借りている人はびっくりするだろう」と推察した。(ABEMA『NewsBAR橋下』より)