【ブンデスリーガ】フライブルク2-2バイエルン(日本時間3月2日/ヨーロッパ・パルク・シュタディオン)
堂安律が強豪バイエルンを相手に魅せた。ワールドクラスのDFを目の当たりにしても臆せずボールを懐に置く自らへの自信、空いているスペースへの認識能力、冷静に転がす技術、全てが際立ったワンシーンだった。
65分、味方からややボールスピードが遅い横パスが来たところ、堂安は即座にボールを迎えに行った。しかしそれを見逃さなかったカナダ代表DFアルフォンソ・デイヴィスに、世界最速とも言われるスピードで猛然と寄せられてしまったため、かなり苦しい状況になってしまった。この場面、並みの選手ならボールキープするために体を入れるか、トラップしようとしてミスしてしまうのが関の山だ。
ただ日本代表FWは違った。単純にボールキープするだけでなく、状況を打開するためにワンタッチでサイドの空いているスペースにボールを転がし、デイヴィスを一瞬で抜き去ったのだ。
これを受けてABEMA視聴者は「今日は堂安の日」「うまいな」「素晴らしい」「いい攻撃だった」など、絶賛コメントであふれ返った。
この日の堂安は好調をキープし、ドリブルを6回仕掛け、3回の突破に成功。王者バイエルンに対しても通用する実力を全世界に見せつけた。現在25歳の堂安だが、スタッツサイト『Transfer Markt』によると、現在の市場価値は1800万ユーロ(約30億円)と言われている。このレベルのプレーを続けることで、さらなる上昇が見込めるだろう。
(ABEMA/ブンデスリーガ)