【セリエA】インテル 2-1 ジェノア(日本時間3月4日/ジュゼッペ・メアッツァ)
セリエA第27節のインテルvsジェノアで、イタリア国内が騒然とする大誤審が起こった。メディアからは「なんということだ!VARは判定の再検討を求めたが、主審の考えは変わらなかった」などの声が出るなど、大きな騒ぎとなっている。
問題シーンは、インテルが1点リードで迎えた34分の場面だ。FWラウタロ・マルティネスのスルーパスで抜け出したMFニコロ・バレッラが、ドリブルでボックス内に侵入すると、ジェノアのMFモーテン・フレンドルップがスライディングでブロック。接触されたバレッラは腰を抑えて悶絶した。
すぐさまVARが介入し、OFRも行われた。リプレイで確認してみると、確かに両選手の接触は見られたが、フレンドルップが先にボールを蹴り出し、その後にバレッラがぶつかっているように見える。ところが主審はフレンドルップのファウルを取り、インテルにPKが与えられた。このPKをアレクシス・サンチェスがきっちり決めている。
この判定にファンもSNSで反応。「あれがPKになるかね?」「これPKなんか?」「このPK獲得は謎すぎる」「VARでインテルにPKだけどこれもとっちゃうの?」「さすがにPKはないだろう」など判定に納得がいかない声が多く見られた。
試合後、イタリア・メディア『ITA Sport Press』はジェノアのアルベルト・ジラルディーノ監督のコメントを掲載。問題のシーンについて「ピッチからみるとPKには見えなかった。映像を見返しても十分な確証がある。とても疑わしいことだ。ただ、もう議論はしたくない」と不満を示していた。
さらにイタリア『TUTTO mercato WEB』は、元主審であるルカ・マレッリ氏の見解を掲載。「議論されるべき点は、ピッチ上でPKが宣告されたのち、OFRで確認したもののPKとなったことだ。フレンドルップが先にボールに触れたのちに、バレッラの衝突があった」と分析。さらに「今回の衝突は避けられないもの。VARが介入してOFRまで行なった点は正しい判断だ。しかし、なぜかわからないがPKの判定になった」と、やはり誤審だったと指摘している。
イタリア『La Gazzetta dello Sport』も同様に「なんということだ!VARは判定の再検討を求めたが、主審の考えは変わらなかった」として、今回のシーンを誤審だと判断している。
結局、このPKでインテルはリードを2点に広げ、後半にジェノアが1点を返したものの、試合は2-1でインテルが勝利。勝敗を分けたPKだっただけに、今後もしばらく物議を醸しそうだ。
(ABEMA de DAZN/セリエA)