元日本代表DFの槙野智章が、北朝鮮に関する驚愕の事実を明かした。2011年に北朝鮮の平壌で行われた試合を振り返り、スタジオは驚きの連続となった。
日本代表は、3月21日(木)と26日(火)に行われる2026年サッカーワールドカップのアジア2次予選で北朝鮮代表と対戦する。21日は国立競技場で戦い、26日は北朝鮮の平壌で試合が行われる。
日本代表が北朝鮮を訪れるのは、2011年に行われたブラジルワールドカップのアジア3次予選以来13年ぶり。『ABEMAスポーツタイム』では、番組MCを務める槙野から当時の状況が明かされた。
槙野によると、試合中にスタンドを埋め尽くしていた観客はほぼ全てが「軍人さん」だったという。全員が男性で、女性の姿はスタジアムになかったそうだ。さらに槙野は「観客がマスゲームを行なっていて、プレー中に持っているマスがどんどん動く。表とか裏とか、さまざまな色のボードを出して、それで絵が変わっていく。そういう状況で試合は行われた」とコメント。試合に集中することが難しい環境だったようだ。
異様な光景は試合中だけではなかった。当時は中国経由で北朝鮮入りした日本代表。空港では「パソコン、iPad、携帯、全てを没収されました。シェフも帯同していましたが、選手のために用意していた食材も全て取られた」と発言。厳戒態勢のなか、北朝鮮入りを果たすと今度は「空港からホテルまでバスでおよそ15分の距離ですが、4時間かけて到着しました」と、さらに驚くべき発言が飛び出す。
「試合までのストレスを与えたい。プレッシャーをかけたいという思いがあったのでしょう。4時間かけて同じ道をぐるぐるしていました。携帯もないのでGoogleマップも見れない。一向に着かないなと思っていました」
アウェイの洗礼はホテルについてからも続く。
「ホテルのどこにも時計がない。携帯もないので、全て体内時計。そして部屋の中は鏡ばり。ずっと軍歌が流れていて、部屋の外には軍人が見張っている。ゆっくりする時間がなかった」
そういった普段とは全く異なる環境で4日間過ごした当時の日本代表は、残念ながら北朝鮮に0-1で敗戦。今回はそういったプレッシャーに負けず、勝利することができるのだろうか。
(ABEMAスポーツタイム)