放送席も「過去イチじゃないですか」と驚くロースコア接戦。それを制したのは、EX風林火山の勝又健志(連盟)だった。
プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2023-24」の第2試合は、起家からTEAM雷電・多井隆晴(RMU)、勝又、U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)、TEAM雷電・本田朋広(連盟)の並びで開始。勝又は東1局でリーチをかけるも、不発に終わった。東2局では本田がリーチのみの1300点(+300点、供託1000点)、テンパイ流局で迎えた東3局1本場では多井が西のみの1300点(+300点、供託1000点)を獲得。親の本田、勝又とリーチをかけた東4局は流局となった。
続く東4局1本場、勝又は鳴きを駆使してタンヤオのみの1000点(+300点、供託2000点)を獲得。以降も南3局で本田が満貫・8000点をアガるまで、ジャブの応酬が続いた。南4局の時点でトップ目は持ち点2万9800点の本田で、勝又は2200点差の2着目。ここで勝又は早々に親の本田がヤミテンで構える中、タンヤオ・ドラの2000点をツモり、わずか800点差で逆転勝利を決めた。
「ポイント的にも、残り試合数的にも良かったなと思います」。勝利に安堵した勝又は、類稀なロースコア接戦について「自分で接戦の道を選んだ」とコメント。「ドラの2筒を打ったところで現物の5筒を切ったら3900(点)に出来るんですけど、6筒を引いた時にノーチャンスの3筒に振り替えられることと、2筒を手出しすることによって5・8索待ちになった時、出アガリ率がわずかに上がる」などと東4局1本場の場面を振り返り、「リスクを取らずに手堅く行ったので、接戦にはなるかなと思った」と思考を明かした。
「1戦目にガセ(松ヶ瀬隆弥)さんがトップを取ってくれたし、手堅く行こうという感じでした」。チームは第1試合で浮上した6位をデイリーダブルでキープしたが、7位のBEAST Japanextとは95.6ポイントの差。最下位のTEAM雷電との対戦も続く。勝又は、「まずは当たらない日も当然あるので、あまり7・8・9位のチームを意識せずに、自分たちがしっかり残り8戦で100ポイントを勝てば、相手は大分、苦しい」と分析。「イメージとしてはトップ2回、ラス1回くらい。あとは2着多めで行ければ、セミファイナルに行けるかなと思っていますので直接対決が、ライバルがっていうのは、もうちょっと進んでから。あと2~4戦くらいは自分たちの麻雀を頑張りたい」と冷静に語った。
この日は沖縄のユナイテッド・シネマ PARCO CITY浦添で「Mリーグ2023-24 全国一気通貫ツアー」が行われていた。「結構、『行きます』という声も目にしていた」とファンに感謝した勝又は、「風林火山のサポーターの方々は1月・2月と全然、興奮できない日が多かったと思いますけど、ここで2連勝できた」と発言。「また、皆さんが熱狂できるような麻雀を精一杯打っていきたいと思います」。残り8試合、軍師の兵法がチームをセミファイナル進出へと導く。
【第2試合結果】
1着 EX風林火山・勝又健志(連盟)2万9600点/+49.6
2着 TEAM雷電・本田朋広(連盟)2万8800点/+8.8
3着 U-NEXT Pirates・鈴木優(最高位戦)2万2800点/▲17.2
4着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)1万8800点/▲41.2
【3月12日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +511.1(88/96)
2位 赤坂ドリブンズ +452.2(88/96)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +283.3(86/96)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +143.7(86/96)
5位 渋谷ABEMAS +38.7(88/96)
6位 EX風林火山 ▲235.6(88/96)
7位 BEAST Japanext ▲331.2(86/96)
8位 セガサミーフェニックス ▲422.5(86/96)
9位 TEAM雷電 ▲439.7(88/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)