今や現実社会以上に喧嘩の舞台となっている“SNS”。中でもXでは、政治的な思想や価値観の違いなどで争いが生まれ、そこに第三者が参加して炎上するケースが頻発。たとえ冷静に指摘しても火に油を注ぐ結果に。リアル以上にこじれがちなSNSの喧嘩の止め方について、『ABEMA Prime』で考えた。
SNS上のコミュニティを10個管理しているノーウェル氏。その内、FaceBookのアニメファングループの運営方針をめぐって言い合いが勃発した際、仲裁に入りグループの平和を維持したという。「ネタバレNGにしないかという意見が出た。それがグループの方針と噛み合っていなかったので揉めた」。
また、コミュニティアプリ「Discord」で、グループ内の男性と女子高生がトラブルになった時は、関係者に話を聞いて仲裁するも、解決はしなかったという。「あるゲームのファングループだったが、性格に問題があった男性と、女子高生、男子高校生の数人と行き違いがあり、一方が勘違いして揉めた」。
ノーウェル氏はアカウントを制限したりはせず、双方の話を聞くことを大事にしている。「男性とは2時間以上チャットでやり取りして、女子高生にも話を聞いた。相手への気遣いを見せ、一方に肩入れしないこと。まずは中立的な視点で“あなたの話をちゃんと聞いている。ここは正しいけど、ここは間違っている”と諭しながら、どう解決にもっていくかを考えている」と説明した。
しかし、解決時にわだかまりなく双方が居残るケースは少ないといい、「だいたいどちらかが出ていく。そもそも争いを見るのが嫌だという方がとても多い。当事者同士の火を消さければいけないが、それ以上に周りの方が嫌な思いをしないようにすることが大事だ」との考えを示した。
一方、ノーウェル氏はXでの喧嘩は仲裁しないという。理由は、燃え移るリスクがある一方でメリットがないこと。個人間の問題に第三者が口を出すべきではなく、実際にコメントしたら批判された経験があるからだという。
今のXの状況について「グループの場合は、同じものお互いを知っていて身内感があるのと違い、Xでは完全に皆が第三者だ。口を出すと“お前何者なんだ”と言われ、自分も当事者になってしまうので、止めに入らないほうがいいと思っている」と主張した。
EXITのりんたろー。は「どこまでもいってもわかり合えない人はX上にいる。2、3ターンやりとして、それでも無理だとなったら諦めてミュート・ブロックするようにしている」、兼近大樹は「言ってないことが言ったとされ、勝手に参加させられていることがある。そこで“言ってない”と言うと良い方向にいかないので、放っておくしかない」と語った。(『ABEMA Prime』より)
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