【ブンデスリーガ】フライブルク 2-3 レヴァークーゼン(日本時間3月17日/ヨーロッパ・パルク・シュタディオン)
堂安律がブンデスリーガで首位に立つ最強レヴァークーゼン相手にスーパーゴールを決めた。フライブルクに所属する日本代表MFは、右サイドからワンツーでペナルティーエリアに侵入すると、相手のチャージに耐えて左足を一閃。GKの逆を突くシュートをニアに突き刺し今季公式戦5点目をマークした。「ゴール期待値が7%」という高難易度の一撃に、ファンも「マラドーアン!」と大興奮した。
【映像】堂安律、“確率7%”の超高難度シュートを叩き込んだ瞬間
堂安のゴールが生まれたのは、フライブルクが0-1とビハインドで迎えた10分のことだった。左サイドで攻撃を始めたフライブルクは、中央のFWルーカス・ヘーラーを経由して右サイドの堂安へとボールが渡る。
ややトラップが流れた堂安だったが、すぐさま持ち直して再びへーラーに預け、ワンツーでペナルティーエリアに侵入する。そのまま相手DFのチャージに耐えながら中央へと切り込むと、ややマイナス方向に動きながら左足を一閃。GKが一歩も動けないほど完璧に逆を突くニアへの強烈なグラウンダーシュートを突き刺し、チームに同点弾をもたらした。
この一撃にはファンも「堂安ここぞって時違うわ」「流石にうますぎ」「これはマラドーアン」「堂安は一発がある」「これが日本の10番よ」「倒れなかったの偉い」と歓喜。またABEMA解説を務めた元日本代表DFの安田理大氏も「これはスーパーゴールですね。よく耐えましたよね。ボールを置くところが素晴らしかった」と、日本代表MFが4試合ぶりに決めた今季公式戦5点目を絶賛した。
しかもこのゴールは、「ゴール期待値」(Expected Goal/xG)が極めて低かった。実況の原大悟氏が「ゴールの可能性7%のシュートでしたが決め切ってきました。スタジアムの空気を、堂安の一振りで変えました」と伝えたように、難易度がかなり高かったのだ。
ブンデスリーガが試合中継やリーグ公式サイトなどを通して伝えている「ゴール期待値」は、シュートを打った位置、スペース、相手の位置などを踏まえて算出される数値。過去の何万ものシュート・データを集計して割り出された数値であり、「同じ状況でシュートを放った場合に得点になる可能性」を指し示している。たとえば、PKなどだと難易度が低いのでゴール期待値が「0.76」、「76%の確率で決まるシュート」となる。堂安が決めた「ゴール期待値0.07」のシュートは、7%の確率でしか決まらない高難度のゴラッソだったのだ。
この日の堂安はゴール以外にも精力的なパフォーマンス。チームは37試合無敗のレヴァークーゼンに及ばず2-3で敗れたものの、代表ウィークを前にコンディションの良さがうかがえた。
(ABEMA/ブンデスリーガ)
【映像】堂安律、“確率7%”の超高難度シュートを叩き込んだ瞬間