【FAカップ】マンチェスター・ユナイテッド4-3リヴァプール(日本時間3月18日/オールド・トラッフォード)
リヴァプールの日本代表MF遠藤航の読みは、ビッグマッチでも冴え渡っていた。マンチェスター・ユナイテッドの絶対的司令塔ブルーノ・フェルナンデスのヒールパスに対していち早く反応。高い位置からプレスをかけてカウンターの芽を摘んだ。
79分、ユナイテッドのエースであるフェルナンデスが自陣のコーナーフラッグ付近でボールをキープしてカウンターの機会を探しているシーンで、遠藤の守備センスが光った。
ポルトガル代表MFはコーナーフラッグ方面に戻りながらパスコースを探し、最終的にノールックでユナイテッドのMFコビー・メイヌーにヒールパスを送った。18歳の若手ボランチはこの日、絶好調で何度もドリブル突破で攻撃の起点になっていたことを考えると、カウンターの発動を感じさせる場面だ。
しかし日本が誇る守備的MFはそんなカウンターの芽を感じ取っていた。いち早くパスに反応してメイヌーがターン出来ないように寄せ切ったのだ。最終的にイングランド人MFにボールが当たってサイドラインを割ったように見えたが、判定はユナイテッドボールに。クロップはこのジャッジに納得がいかなかったようで不満げなジェスチャーを見せていた。いずれにしても遠藤が持ち前の守備センスを見せた素晴らしい場面だった。
最終的にこの試合は延長戦にまでもつれこみ、3-4でリバプールは敗戦を喫してしまった。その中で遠藤は120分間フル出場を果たし、幾度となく攻撃の芽を詰むなど、存在感を発揮していた。
(ABEMA de DAZN/FAカップ)