【北中米ワールドカップ・アジア2次予選】日本代表 1-0 北朝鮮代表(3月21日/国立競技場)
「持ってる男」の本領発揮だ。ワールドカップ予選の北朝鮮代表戦で、日本代表のMF田中碧が開始2分でいきなり先制点を奪った。
FW上田綺世が敵陣深い位置で起点を作ると、田中が中央にクロス。MF堂安律のヘディングによる折り返しは一度失敗するも、右足で出した二度目の折り返しに田中が反応する。右足ダイレクトでゴールネットに突き刺した。
17本のシュートを放った日本代表だが、最終的には1―0で辛勝。田中の一撃は勝利をもたらすまさに値千金のゴールとなった。カタールW杯予選のオーストラリア戦、カタールW杯のスペイン戦、23年9月のドイツ戦など大舞台で勝負強さを発揮してきた男が、再び日本を救ったのだ。
試合後のフラッシュインタビューで田中は、ゴールについて次のようにコメントしている。
「自分がクロスを上げた後に、(堂安)律が中に折り返してくれると思った。たまたまマイナスが空いてましたし、優しいパスをくれたので、あとは決めるだけでした」
また試合に関しては、「難しかったゲームでして、少し自分たちで難しくしてしまった部分もありました。ただ勝つことが何よりも重要ですし、ホームで勝てたことはよかったです。勝つことは簡単ではないと改めて思いましたし、次はアウェーでより厳しい戦いになるはず。もっともっとできると思うので、全員で反省しながら、次に進んでいきたいです」と語った。
日本代表は3月26日に平壌の金日成競技場で再び北朝鮮代表と戦う予定だったが、北朝鮮側の希望で平壌開催が頓挫。現時点で代替地は決まっていない。