殺傷能力の高いボディから左右フックのコンビネーションで1分もかけずに2度のダウン。逸材が披露した圧巻の秒殺劇に「とんでもない勝ち方」と実況が驚きの声をあげた。
3月20日、国立代々木競技場第一体育館で開催された「K-1 WORLD MAX」。村田健悟(ALONZA ABLAZE)と嶋拓実(K-1 GYM横浜infinity)の試合は1ラウンド52秒、村田が2度のダウンを奪い圧巻のKO勝利を収めた。
K-1アマチュア全国優勝と「K-1 AWARDS 2023」新人賞の実績を引っ提げて登場した3連勝中の村田と、同じくアマチュアで2度優勝の実績のある嶋の対戦は、試合開始わずか52秒、あっという間の秒殺決着だった。
試合開始とともに距離を一気に縮めた村田は、強い右ローを軸に左の前蹴りやミドルと多彩な蹴りを散らしていく。嶋もワンツーで返すが、その直後、村田はボディを効かせ、ノーガードの顔面へ左右のフック・コンビネーションで嶋から最初のダウンを奪う。
何とか立ち上がりファイティングポーズをとった嶋。ABEMA解説の佐藤嘉洋は「ダメージがありますね。もうストップでもいいくらいです」とコメント。佐藤の発言どおり試合再開後、再びボディ右ロー、左右のフックを叩き込むと嶋はグニャリと足元から崩れ落ちた。
実況のアナウンサーの「とんでもない勝ち方」の言葉どおり、ファンからも「いいボディだ」「パンチがあるな」というコメントと同時に、口を揃えるように 「レベルが違う」の声。
村田はKrush/K-1を含む戦績が、これで4戦4勝2KO。解説の佐藤も前座プレリミナリーファイトに抜擢された20歳の新星について「これはもう本戦(進出)確実でしょう」とその実力に太鼓判を押した。