【明治安田J1リーグ】京都サンガF.C. 2-3 横浜F・マリノス(3月17日/サンガスタジアム by KYOCERA)
かなり痛そうな表情を浮かべたが、一瞬にして驚きの表情に変わった。横浜F・マリノスのMF渡辺皓太が足を踏まれたが、直前のスライディングタックルが危険だったとしてファウルの判定。これには本人も驚きの表情をみせた。
注目のシーンは試合開始早々、ゴールレスで迎えた1分だった。横浜FM陣内左サイドでボールを奪おうとMF喜田拓也がタックルに行くが奪いきれず。こぼれ球が京都のDF福田心之助に渡りそうになるのを阻もうと、渡辺が足を大きく伸ばしスライディングで飛びついた。しかし、トラップを試みた福田に右膝を踏みつけられてしまった。痛がる渡辺だったが、スライディングの際に足の裏を見せる危険な行為だったとみなされ、踏みつけられた側にもかかわらず逆にファウルの判定となり、本人も驚きを隠せない表情を浮かべた。
このシーンについて、解説を務めた原一樹氏は「渡辺選手の膝に福田選手のスパイクが入ってしまったんですけど、もうボールが前を向いていたので(渡辺のファウルを)取ったのかなという感じがありますね」と解説した。
渡辺は昨シーズンリーグ戦全試合に出場。ネガティブトランジションでひときわ素早い反応を見せるのが最大の持ち味だ。まさにこのシーンのような、五分五分のボールを奪い切る高い守備力で、横浜FMの中盤に欠かせない存在へと成長している。
若手主体で挑んだ『コパ・アメリカ2019』以来の日本代表入りを推す声も聞こえる横浜FMの大黒柱。昨シーズンあと一歩のところで逃したJ1優勝へチームを導くことができるのか、今シーズンの渡辺と横浜FMに注目だ。
(ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)