<大相撲三月場所>◇十四日目◇23日◇大阪・エディオンアリーナ
大記録達成をかけた取組でまさかのアクシデントが発生した。新入幕の前頭十七枚目・尊富士(伊勢ヶ濱)が、元大関の前頭筆頭・朝乃山(高砂)との一番で敗れ、足を引きずりながら土俵へと戻り、車椅子に乗って花道を去る事態となった。
勝てば新入幕としては110年ぶりとなる優勝が決まる一番、まさかの結末に館内はどよめいた。朝乃山と四つに組んだ尊富士は、元大関の圧力に屈し、寄り切りで敗れた。尊富士は土俵下へと落下したが、その直後に、足の違和感に気づいた。
土俵に戻っても、右足を気にしながらゆっくりと歩き、呼び出しの手を借りながら、土俵下へ下りていった。ABEMAで実況を務めた元NHKの藤井康生アナウンサーは尊富士の状態を見て、「これは大変なことになりました…」と伝えた。
花道でも付き人の肩を借りながら歩を進め、車椅子まで用意される事態となった。この光景に館内は騒然とし、藤井アナは「何と…言葉もありません」と現段階での姿を残念がった。
一方、尊富士を星の差2つで追っていた前頭五枚目・大の里(二所ノ関)は、小結・阿炎(錣山)を下し3敗を死守。千秋楽で白星を上げ、尊富士が敗れると賜杯の行方は優勝決定戦に持ち込まれる。同じく星の差2つで追っていた大関・豊昇龍(立浪)は、大関・琴ノ若(佐渡ヶ嶽)に敗れ、優勝の可能性はなくなった。
(ABEMA/大相撲チャンネル)
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