スピンオフ漫画「1日外出録ハンチョウ」での大槻班長（CV：チョー）しか知らない人にとっては衝撃展開かもしれない。大槻によって借金地獄に突き落とされたカイジ（CV：萩原聖人）の行く末は……？逆境でのひらめきこそが「カイジ」シリーズの魅力と言えよう。
【動画】カイジが班長のイカサマの秘密に気付く（10分10秒ごろ～）
福本伸行氏によるギャンブル漫画の金字塔「カイジ」シリーズは、藤原竜也を主演とした実写版も大ヒットを記録し、近年は、「中間管理録トネガワ」などのスピンオフ作品も人気を集めている。2011年に放送された「逆境無頼カイジ 破戒録篇」は、テレビアニメ版の第2シリーズにあたる。
1000万円近い借金を返済するために、地底の強制労働施設に放り込まれたカイジ。1日外出券を目指し、復活をかけた“地下チンチロ”に挑んだが、石和（CV：西嶋陽一）の456、大槻の5ゾロ目という驚異的な出目によって、さらなる借金地獄へと突き落とされてしまった。
アニメ「逆境無頼カイジ 破戒録篇」第4話では、「逆襲の糸口」というサブタイトルの通り、どん底のカイジに一筋の光明が差した。同じく博打に負けている三好（CV：遊佐浩二）には妙に凝り性なところがあり、これまで参加したチンチロの全ての出目をメモしていた。そのメモを見て、カイジは大槻の秘密に気づいた――。
逆境でのひらめき、そして奮起こそが、「カイジ」シリーズの大きな魅力だ。「示すっ……！オレが勝ちへの道を示すっ……！」というカイジの宣言をはじめとした展開に胸が熱くなった視聴者は多いようだ。放送当時、「熱くなってきたねぇ!!」「やっぱカイジ覚醒したらかっこいいな」「どん底から立ち上がって反骨精神をみせつける展開が盛り上がる」といった反響が寄せられていた。
しかし、スピンオフ漫画「1日外出録ハンチョウ」しか知らない人にとっては、本編での大槻の悪どさは衝撃的だろう。「逆境無頼カイジ 破戒録篇」第4話では、イカサマ以外にも大槻の悪行に言及されている。「1日外出録ハンチョウ」では気の良いおじさん、本編では憎き敵キャラ、ある意味で大槻はギャップ萌えが楽しめるキャラと言えるのかも……？
(C)福本伸行/講談社・VAP・NTV
