タイトル獲得数99気のレジェンドも、思わず飛び跳ねる妙手が披露された。日本全国を8つのブロックに分けた団体戦で行われる「ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治」準決勝第一試合、関東A 対 中部が3月30日に放送された。チーム関東Aの3連敗で迎えた第4局は、佐々木勇気八段(29)と中部・豊島将之九段(33)の対戦に。これまで連勝で波に乗る豊島九段だったが、佐々木八段が勝利を引き寄せる妙手を披露したことで、チーム監督の羽生善治九段(53)が思わず“ピョン”!可愛らしい仕草に、ファンからは「ウサギみたいw」「羽生さんも驚きの一手」の声が寄せられた。
羽生九段がウサギのようにピョンッ!と飛び跳ねる瞬間がカメラに捉えられた。その様子は、チーム関東Aの0勝3敗で迎えた第4局。先発棋士3人がチーム中部・豊島九段一人に討ち取られたピンチの局面を打開するべく、監督の羽生九段は「棋士チェンジ」で佐々木八段を投入した。
闘志みなぎる佐々木八段は、角換わりを打診したものの豊島九段が拒否。雁木模様の将棋となったものの、一進一退の緊迫した局面で千日手が成立した。指し直し局は先後を入れ替え、豊島九段の先手番で相掛かりの出だしとなった。両者にとって絶対に譲れない一戦とあり、指し直し局でも千日手がよぎったものの、佐々木八段が打開を選択。ここからギアを上げた佐々木八段は、相手の踏み込みをいとわず攻めを選択し△6八と!先手の金を引き付けた後の△5九金は飛車金の両取りとなるため、この一手を見た関東A控室の羽生九段は思わずピョンッと跳ね上がり「おー!いい手かもー!」。木村一基九段(50)も「うまいぞうまいぞ!これは逃さない人と見た!」と声を上げ、大盛り上がり状態となっていた。
この羽生九段の嬉しそうな様子に、ファンも注目。「羽生さんが跳ねたw」「羽生さんウサギみたいw」「羽生さん可愛かった」「羽生さんかわいいなw」「羽生さんも驚きの一手」「羽生さんのリアクション芸」「羽生さんピョン」「羽生さんも跳び上がったくらいやからいい手なんやわ」など多くの反響が寄せられていた。
電光石火のごとく勝ちを手中に収めた佐々木八段は「6八と、と開き直った手が結果的に良かったかなと思います」と納得の表情。思い切りの良さが功を奏した、佐々木八段の快勝譜となった。
◆ABEMA地域対抗戦 inspired by 羽生善治 全国を8ブロックに分けた「地域チーム」によって競う団体戦。試合には監督とチームから選ばれた出場登録棋士の4人の計5人が参加可能。試合は5本先取の九番勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールール。試合は1試合以上出場する「先発棋士」と、チームが3敗してから途中交代できる「控え棋士」に分かれ、勝った棋士は次局にも出場する。先発棋士は1人目から順に3人目まで出場し、また1人目に戻る。途中交代し試合を離れた棋士の再出場は不可。大会は2つの予選リーグに4チームずつ分かれ、変則トーナメントで2勝すると本戦進出。ベスト4となる本戦は通常のトーナメント戦。
(ABEMA/将棋チャンネルより)