【ラ・リーガ】 アラベス 0-1 ソシエダ ( 日本時間4月1日/メンディソローサ )
久保建英が突然ピッチに倒れ、座り込むとスタジアムに暗雲が立ち込めた。前半終了間際、ピッチに横たわった久保が相手DFハビ・ロペスに右足を伸ばしてもらい、足を攣った様子。しかし事態は軽くなく、そのまま途中交代することになった。
42分、中継のリプレイ映像が切り替わると、ピッチには突然、久保建英が倒れ込むシーンが映し出され、足を攣ったのか、アラベスDFハビエル・ロペスに足を伸ばしてもらっていた。その後、メディカルスタッフが駆け寄って処置をしたが、状況が芳しくないのか、久保はそのまま負傷交代することに。自ら立ち上がってベンチへと向かった。
実況・福田浩大氏が思わず「あ、その位置だとまずいですね」と口にしていたように、久保は太もも裏をさすり、ハムストリングの損傷や肉離れの可能性を示唆していた。解説・川勝良一氏も「雹(ひょう)が降ったり、気温差など、いろんな面で選手の負担にはなっているとは思います」と故障の要因についても言及していた。
ソシエダの主将ミケル・オヤルサバルやDFアマリ・トラオレが励ますように彼の元へ歩み寄り、さらには、相手チームのハビエル・ロペスも心配して声をかけ、久保とタッチして彼の背中をたたくなど、人望を感じるシーンに。ちなみにハビエル・ロペスも久保と同じ22歳であり、同年代の人気選手の負傷に、胸を痛めたのかもしれない。残念なシーンでありながらも久保の人望が垣間見える瞬間となった。
周囲に心配されながら、左手の親指を立ててグッドサインを出し、1人でベンチへ戻れたことを考えても、それほど重くないように感じられる。ただし、以前からハムストリングと背中に問題を抱えていた久保は、27節のセビージャ戦、28節のグラナダ戦をベンチで見守り、29節のカディス戦は66分出場したが、先週までの代表ウィークではプレーすることなくクラブに戻っている。この試合もベストコンディションではなかったのだろう。
3日に行われた公開練習は欠席した久保だが、スペイン紙『as』は、心配される久保の状態について「筋肉の問題でハーフタイム前に負傷退場。 重傷ではなさそうなので、4月14日の次の試合までには回復できるだろう」と報じている。その報道のとおり、日本代表MFの復活を願うばかりだ。
(ABEMA de DAZN/ラ・リーガ)